ストリートファイター4 STREET FIGHTERW 公式サイト アマゾン
レビュー日:2009年3月2日
プレイ時間:30時間くらい
クリア:済
グラフィック:★★★★☆
5.1ch対応度:★★★
Live:対戦(300試合ほど)・ランキング
総評:★★★★

(スティックを使用しての感想です)

誰もが知ってる対戦格闘ゲーム、ストリートファイターシリーズの最新作。
マニアックなキャラと玄人向けシステムだったスト3からスト2路線に戻し、色々とっつきやすくなりました。
グラフィックは3Dながらもゲームは2D、というよくある組み合わせですが独自のグラフィックを採用しているので見た目のインパクトは強い。
家庭用移植にあたりキャラ数が大幅に増加し、総キャラ数は16人から25人に増加。
家庭用オリジナル要素としてアーケードモードのストーリー部分やチャレンジモードなどが追加されておりボリュームも多め。
オンラインでは格闘ゲーム初となる「アーケード待ちうけ」を導入。
アーケードモードをプレイしながらもランクマッチやプレイヤーマッチの受付が可能となりゲームセンターでの野試合のような感覚で対戦が出来ます。

アーケードモードは各キャラの冒頭とボス撃破後にアニメシーンが入ったり、ライバルキャラとの対戦ではセリフが入ったりと割とストーリー要素強め。
追加キャラを出したり実績を解除したりするのに全キャラでクリアする必要があるのでこれだけで結構時間がかかります。
ボスは高性能に加えて防御力も高いので格ゲー慣れしてないとちょっと辛いかも。難易度下げれば何とかなるとは思いますが。
チャレンジモードは時間内に規定数の敵を倒すタイムアタック、限られた体力で敵を倒し続けるサバイバル、そして各キャラの基本技からネタコンボまでを一通り実践するトライアルの3種類がありクリアするごとにメダルが貰えます。
トライアルモードは各キャラの使い方を教えてくれるので新たにキャラを始めたいときなんかにも便利です。
ただ、この手のモードなら普通付いてる「お手本」を示してくれないので全然クリアできないこともあるのがちょっと不親切。
幸い各種動画サイトを見れば参考動画はありますが…
タイムアタックとサバイバルは共に普通に敵を倒すだけなモードなので面白みはあんまり無いです。
さらにどちらも(というかCPU戦全般)ザンギエフでダブルラリアット連発してるだけでほぼ勝ててしまうので攻略要素も低め。ボリュームの水増し感が否めません。
全体的なオフラインのボリュームは多めですが、多くの格ゲーの例に漏れずCPU戦は所詮CPU戦なのでオンラインに繋いだり、オフの対戦相手がいないと飽きは早いと思います。

オンライン対戦モードは一般的なランクマッチとプレイヤーマッチを搭載。どちらも1VS1の2人部屋のみで観戦は不可。
相手が国内の場合はラグ少なめで快適ですが、プレイヤーマッチでも2人しか同時に出来ないのでソウルキャリバー4やDOA4のようなコミュニティを形成しての対戦には不向き。
アーケード待ちうけは確かに斬新で、待ち時間を感じさせないシステムだとは思いますが普通に部屋を立てて相手を待つと立っている部屋が多すぎて乱入されるまでに時間が掛かるという欠点も。
乱入する場合はキャリバー4の時と同じく「対戦できませんでした」「人数が一杯です(1人しか入れないのに)」といわれて蹴られることが多くて不便。
ガシガシ連続してランクマッチしたい場合には若干不便です。せめてキャリバー4みたく4人くらいで対戦できるプレマがあれば…

ゲーム概要はこのくらいにして、格ゲーとしての評価。
まず格ゲーの対戦というのは
・知識(自分や相手のキャラの技性能などをどれくらい知っているか)
・読み(相手の行動を予測して対応できるか)
・技術(いかに正確にコンボを入れたり投げぬけしたりできるか)
の3点で成り立っていると思うのですが、このストリートファイター4はかなり技術の要求されるレベルが高いです。
よく「スト2世代の人に戻ってもらえるように簡単にした」とかそういう話を聞きますし、実際システム自体はさほど複雑ではありません。
格ゲー初心者同士で遊ぶ場合なんかもシステムは分かりやすいので入りやすいと思います。
ただ、ある程度勝ちたい、となると急に操作性に壁が出てきます。
自分がサムスピばっかりやっててコマンド入力がニガテというのもありますが、基本的に高性能のコンボは目押しやセービングキャンセルダッシュからの繋ぎなど難易度が高いものばかりです。
キャラバランスは現時点ではそこそこですが、やはり不利なキャラと対戦する事も多く勝つためにはコマンド精度がかなり重要になってきます。
いくら元がサムスピとはいえ、ン年間ゲーセンで格ゲーばかりやってた自分ですらつまづいたのでスト2出戻りではない、格ゲー初心者の人にはどうなの?ってところはあります。
ちなみに個人的にスト4は知識:読み:技術の比率は3:3:4くらいかなぁ、と感じてます。
比較対象のサムスピが3:5:2くらいなだけでコンボゲーとかやってる人には大して気にならないのかもしれませんが。
ついでにキャリバー4は4:4:2くらい。

壁がある、とは言いましたが、現在アーケード待ちうけでランンクマッチをしている分には大体同じ強さの人とマッチングされるため、勝率も5割程度と結構楽しめています。
キャラの使用分布は明らかに偏っていますが(リュウケンザンギが圧倒的に多い)アーケード版の時点からいたキャラならばすでに攻略が進んでいるのでゼロから始めるよりは楽に対戦が楽しめるかも。
初心者でもある意味格ゲーのスタンダードであるストリートファイターシリーズで練習しとけば他の格ゲーでもつぶしが利きやすい、という意味では本腰入れて練習してみる価値はあるかもしれません。
ゲームとしての完成度は非常に高く、とりあえず2D格ゲーやりたいなー…って場合はコレかっとけな一本です。

その他
○初回特典のDVD(1時間アニメ、1時間メイキング動画)はボリュームもありそこそこ楽しめる、珍しく結構価値のある特典。
×初回限定版の入手難易度が高すぎた。定価が高いのだからせめて初回生産分全てにつけても良かったのでは。
×特典のアニメと比べるとアーケードモード中に挿入されるアニメーションシーンの品質の低さが気になる。
○とにかく有名タイトルなのでオンラインに人が沢山いる。格ゲーではかなり重要なポイント。
○ランクマッチが勝率や勝利数ではなく独自のポイント制度によって管理されているため住み分けがしやすそう。
○リュウが強いのは初心者向けキャラとしては良い調整な気がする
○インストールしている場合対戦のロード時間が気にならないレベル
×流石に波動拳昇竜拳キャラが多すぎるような。
○実績が割と現実的な配分。
○キャラの音声をキャラ別に日本語・英語で切り換え可能。キャリバー4では一括変更だったので嬉しい。
×メニュー画面などで流れっぱなしのEXILEのボーカル曲が頻繁に流れすぎでウザい。曲自体はさほど嫌いじゃないですがこれだけ沢山聞かされるのは嫌がらせかと。ボーカル部分だけリピートってのも酷い。

サラウンド評価
ストリートファイター4
レビュー日:2009年1月31日
機材:ASP-2070
総評:★★★

対戦時はBGMやウルトラコンボ発動時のSEなんかがサラウンド対応。
ただ、全体的に地味なので有っても無くても、という感じでは有ります。
ムービー(アニメではない)部分は飛行機のシーンなど結構サラウンドな場面も。
2D格ゲーとしては結構良い感じだと思います。

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