Steins;Gate シュタインズゲート 比翼恋理のだーりん   公式サイト アマゾン

レビュー日:2011年7月18日
プレイ時間:15時間 (各種ED、実績コンプリート)
グラフィック:★★★★
5.1ch対応度:★★☆
Live:非対応
総評:★★★☆

各方面から絶賛されたXbox360オリジナルアドベンチャーゲーム「シュタインズゲート」のファンディスク。
ジャンルとしては想定厨×2アドベンチャーらしいですが、早い話がアドベンチャーと言い逃れが出来ない程度のギャルゲ。キャラクタ同士のやり取りを楽しむ以外の目的は無し。
そして「ファンディスク」であり「スピンオフ」でもあるものの、「続編」では無いのでいわゆる本編関連の発展性も無し。
そこら辺を覚悟した上で、キャラが好きな人向けの完全なファンアイテムとなっています。

※以下、前作「シュタインズゲート」のネタバレをやや含む恐れアリ。

ゲームの流れとしては、シュタインズゲート本編のある時点からパラレルとして派生した世界で共通ルートを通り、そこからある時点で再度ルートが別れてキャラごとのルートに入っていきます。
前作同様、一部面倒なフラグ管理はあるものの、ルートに突入さえしてしまえばあとは一本道なゲーム性の低い作り。
前作で印象的だったフォーントリガーは健在ですが、タネが割れてるのもあってか、今作はメール回収に使うくらいで前作以外の使い道は無く。
グラフィックは前作同様のあの絵柄。立ち絵のバリエーションが増えたりはしています。
同社の某ラブちゅっちゅとは違い、あまりきわどさ(性的な意味で)を押し出してはいないのでそこら辺は期待しないほうが。
BGMは前作からの使い回しが多め。今作はキャラごとに声の大きさを調整できるようになったのが嬉しい。相変わらずフェイリスの音量がおかしいので。

肝心のシナリオについては、キャラごとにシナリオが分かれているとはいえ、割と大部分がラボ全体でワイワイガヤガヤコメディする話が多く、明るく楽しいシュタインズゲート。
逆に言えば、ギャルゲ的に特定キャラとイチャイチャイチャコラする成分がやや薄いので「楽しいラボライフ」が今作のウリかなと。
前作から今作のパラレルに入る時期が前作でいうところのかなり序盤なので、今作における主人公(岡部)と各キャラとの好感度があまり高くない印象。
個別ルートについては本編のように物語の流れがほぼ無いので、各キャラバラバラに突拍子も無いシナリオに入っていきます。
正直なところキャラごとにシナリオの出来に良し悪しがあり、素直に良かった!と思えるキャラとモヤモヤするキャラに別れてしまっている感じ。
具体的に言ってしまえばまゆりルートは前作のファンが望む正当な展開であり本編要素も残っていて非常に素晴らしいのですが、前作のヒロインクリスなんかはこんなもん?って感じ。
本作は前作のシナリオライターの方とは別のシナリオライター2名体制でキャラごとにシナリオを書かれたそうですが、個人的に片方の方が担当された方ははちょっと「違う」感があります。キャラの性格もやや違和感。
ただ、キャラルートではやや不遇でもその他キャラルートでも各キャラ十分に出番があるので「ラボメンで楽しく」の主題では問題なしといえば問題なし…なのかも。

ボリューム的には流石に前作ほどは無く。
残念なのは某キャラのルートが無いことと、前作にあったTRUEエンド的な物がない事。
パラレルな個別ルートとは別に、前作True後の世界を堪能できるモノがあると期待していたのですが…
そこら辺は二次創作で補うしか?

言うまでもなく、前作「シュタインズゲート」を未プレイであれば全くプレイする価値の無いゲームであり、アニメ版を途中までしか見てない方なんかにも相当微妙かと思われます。
(現時点ではアニメ版未完にて。小説版読んだ方や、将来的にアニメ完結後の方にオススメできるかは不明。メディア毎に色々違っているのでやはりゲーム後がベストだとは思います。)
前作発売後、時間差で出まくってる「ファングッズ」の一つとしては何よりもクオリティが高く、CVまで付いているのでキャラのファンならマストバイな一本であるのは間違いないのですが、
(まゆりファン以外には)やや爆発力が足りなかった感があり。
あくまで本編のオマケ扱い、でしょうか。



サラウンド評価
Steins;Gate シュタインズゲート 比翼恋理のだーりん
レビュー日:2009年11月21日
機材:ONKYO TX-NA807(アンプ)+B&W685×4(フロント・サラウンド)+B&WHTM62(センター)
総評:★★☆
相変わらず会話がメインなのでそれほどサラウンドが活かされるシーンは無く。
どちらかというと、セリフがセンターに定位するので聴きやすい、という効果の方が大きいかも。
後ろから話しかけられるシーンはそれなりに有るので、その場合センターから声が出ないのでやや戸惑う。


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