Rise of Nightmares ライズオブナイトメア 公式サイトアマゾン
レビュー日:2011年9月19日
プレイ時間:10時間前後 (ノーマル難易度でクリア)
グラフィック:★★★☆
5.1ch対応度:★★★★★
Live:非対応
総評:★★★★
割とゾンビゲーに定評のあるセガによる、キネクト専用ゾンビアドベンチャーゲーム。
現時点(2011年9月現在)ではキネクトといえばダンス等運動ゲーか、体の動きを比較的簡単に操作に反映しやすいレースゲーム等が殆どですが、
本作は普通のアドベンチャーゲームをキネクトで全部操作させてしまおう、というかなり意欲的なゲームです。
移動は片足を前に出す、旋回は肩を前に出したり下げたりとシンプルながら、それなりに思い通りの移動ができます。
感覚としては重心移動で曲がるスキーなんかに近いかも?
完全にストレスが無いわけではありませんが、いわゆるバイオのラジコン操作を全身操作に落とし込んだ形で、FPS視点なのもあり慣れは速いかと。
攻撃は素で状態でストレートパンチ、フック、キックが可能。ファイティングポーズ(ガード兼)を取ることで敵をロックオンできるので戦闘時は旋回をあまり気にせず殴りまくれます。
逆にロックオンせずに複数のゾンビ相手に大立ち回りすることも可。
それに加えて落ちている武器を拾うことによって長物なら振り下ろしと横薙ぎの攻撃、ナイフなら突き、爆発物なら投擲ができます。
通常攻撃は武器攻撃と比べるとかなり威力に難有りですが、キックで前方のゾンビの距離を離せるので武器なしでも各個撃破が可能。
基本となるストレートパンチのレスポンスが良く、画面の前でオラオラしてると画面の中でもちゃんとオラオラしてくれているのが楽しい。
はたから見れば単に画面の前でシャドウボクシングしているだけなのですが、敵のリアクションや効果音、適度なバイオレンスがあって殴ってる感は想像以上。
希望をいえば、ストレートとやや出づらい(ストレートになりやすい)フック意外にも、アッパーがあれば良かったかなと。
武器攻撃も刀系は部位欠損もあり。画面の前でチョップしてるだけですがなかなかの斬り心地。横薙ぎにすると複数の敵を巻き込めるのも爽快です。
こちらも切り上げができないのはかなり残念。ファイティングポーズと誤認するのかも。
場所によっては敵が結構ワラワラ出てきて格闘無双状態になったりと、ゾンビとの殴り合い・斬り合いにかなり重点が置かれているので「Kinectで暴力したい!」と思っている方にはうってつけ。
あと武器がナイフや鉄パイプの他に、日本刀やら大はさみやカタールやら回転ドリルやら出てくるのは色々と分かってると言わざるを得ない。
一見ザハウスオブザデッド的なレールに敷かれたゲームに見えますが、実際のプレイ感は簡易バイオハザードといった感じ。
大して複雑ではないマップを歩きまわりながら、キーアイテムを見つけて先に進んでいきます。
移動自体は通常移動に加えて、手を上げることによってオート移動も可能なので謎解きと戦闘時以外はほぼ一本道といっても間違いはないかも。
もっとも、キネクトでの移動は斬新とはいえ、立ちっぱなしなのでこれくらい簡素な方が助かります。
ストーリーはいかにもホラー映画的な内容。とはいえ、思っていたよりはしっかりしていました。
ザハウスオブザデッド・オーバーキル程ではないですが割と言葉遣いが汚い。色んなところからザハウスオブザデッド臭がするのもファンとしては嬉しい。
ちなみにCERO:Z指定ですが海外版と比べると規制はアリみたいです。(主に登場人物が真っ二つになるシーンがシルエット表示になる等。解除するにはソフトではなく、海外版本体で遊べばOKという閃サム仕様)
ゲームの前半こそスプラッターなグロシーンが目に付きますが、後半は割と大人しめ。せっかくなら、グロ描写はゾンビの破損だけにしてCERO:Dでも良かったように思います。
道中では走ったり、泳いだりといった特殊なジェスチャーが必要となるシーンも。
特殊ジェスチャー自体は直感的で別に難しくはないのですが、出来ればいつでもしゃがんだり、走ったりしたかったところです。(通常移動がやや遅い)
また、ボス戦では通常のゲームでいうQTE的な要素としてジェスチャーでの回避が取り入れられていますが、これは強制力が強く、ややダルめ。
せっかくなら通常の戦闘でもサイドステップとか、しゃがみとかで回避動作してみたかった。
ボリュームは普通にプレイすると6〜8時間くらい。ノーマルの難易度だと戦闘ではあまり死ぬ要素が無いのでヌルめ。(一撃死トラップは割と死ぬ)
正直これ以上本編が長いとキツイのでちょうどいい具合ですが、クリア後の特典が少ないので全体的なボリューム感はやや少なめ。
アイテムを集めたり、実績解除のためも高難度に挑む要素はありますが、引き継ぎ等は無いのでちょっとあっさり。
Kinectの新たな可能性を感じさせる衝撃的な一本であり、ゾンビと戯れたい方にはたまらない一品。
クオリティやボリューム面にやや不満は残るものの、オリジナリティあふれるゲームをプレイしたい!というのであればこれほどの物はありません。(特にキネクト買っちゃうような人にとっては)
アクションの幅が広がった続編等に期待が広がります。
その他
○メニューの選択時間等のオプションが充実
×セーブが1つのみしか作れない(チャプターセレクトは有るものの)&オートセーブポイントが少ない
○後半で出てくるエネルギー弾とか、鎖とか、アホ臭いポーズの攻撃が楽しい
○出てくるゾンビ、特に女性型がなぜか(元)美形多め。そういう意味でのグロさは薄め。
△武器を振り回す要素については、操作性が斬撃のレギンレイヴに似てる上にあちらの方が操作性は上。もっとも、格闘要素が有るので一概にどっちがいいとも言えませんが。
サラウンド評価
>Rise of Nightmares ライズオブナイトメア
レビュー日:2011年9月19日
機材:ONKYO TX-NA807(アンプ)+B&W685×4(フロント・サラウンド)+B&WHTM62(センター)
総評:★★★★★
キネクト対応のアドベンチャーゲームの本作ですが、サラウンド的にみると
視点はFPS、ジャンルはホラー、追われる要素有り、囲まれる要素有りと好条件揃い。
そしてなにより、Kinectで強制的に部屋の真ん中に立たされるので、イスという安心材料がない分、音に対して神経が研ぎ澄まされます。
そんな中、自分の背後を恐ろしい化け物が闊歩したりするようなシチュエーションもあって音による恐怖感の増幅効果が凄い!
それなりに広いスペース、離れても見える画面等、色々と必要環境揃えるのが大変なキネクトですが、ぜひともこれは5.1chも揃えてプレイしたいところ。
没入感が段違いです。
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