ミラーズエッジ 公式サイト アマゾン
レビュー日:2009年5月17日
プレイ時間:10時間くらい
クリア:済
グラフィック:★★★★
5.1ch対応度:★★★★★
Live:DLCとランキング(要会員登録)。
総評:★★☆
独特のグラフィックで彩られた近未来都市を舞台に、ランナー(運び屋)の主人公が事件に巻き込まれていく3Dファーストパーソンアクション。
いわゆるFPS的な視点でありながらもメインとなるのは銃撃ではなく、移動アクション。
ジャンプや壁走りなどの様々なアクションを使って道を切り開いていくゲームとなっています。
ストーリーモードは物語に沿って次々と事件の真相に迫っていくオーソドックスなステージ制。
他には各種タイムを競うタイムトライアルが用意されています。

グラフィックは一見でミラーズエッジだ、とわかるくらいの独特な色使いで個性的。
あまりリアルさは無いですが一見の価値はあるかも。
ストーリーモードで導入されるアニメシーンも独特な感じではあるものの、こちらはちょっとダサさを感じます。
音はゲーム中のシチュエーションが最高なのでサラウンドも抜群。
BGMも場面に合ったものが多く、良い出来です。

ゲーム内容としては、基本的に移動ゲー。
潜入だったり、逃走だったりとシチュエーションは変われど、やってることは移動。
もちろんその移動にも壁走りやらスライディングやらと多彩なアクションが必要になり頭も指も使う内容となっています。
一応戦闘要素もあり、敵から武器を奪って銃撃したり、移動からの攻撃を繰り出したりして敵を倒すことも可能。
ただ、基本的に主人公は弱いので正面から殴り合いをすると死にます。

感想。
(※初回プレイで難易度ノーマル、かつ武器未使用プレイで行ったので普通にプレイする場合と大分印象が違う可能性もあります。)
ファーストパーソンアクションということで、最初のうちはジャンルの物珍しさと独特の操作性に斬新さを感じますが、慣れれば普通の3Dアクション。
さらにメインが移動ということで淡々と進んでいくだけ、という印象が強いです。
あととにかく良く死ぬ。覚えゲー要素が強いため覚えないと転落で死に、かつ敵が強いので戦闘でも死にます。
復活ポイントが多いのでさほどストレスにはならない場面が多いですが、それでもかなり死にます。落下死と戦死が半々くらい?
インストールしてもそれなりにストレスだったので、これでインストールしてなかったらクリアできなかったかも。
移動時の落下死はジャンプ距離が足りない、もしくは飛びすぎたというのがほとんど。かなりシビア。自分の足場が見えないだけに距離感が掴みづらく、結構イライラ。
戦闘時の死亡は武器ありなら違うんでしょうが、敵の武器を奪いつつ一撃で敵を倒すアクションのタイミングがシビアかつミスるたびにほぼ確実に死ぬのでリトライばかり。
敵は基本的にトリガーハッピーであり主人公を見つけると囲んで撃ちまくってくるので立ち止まったり、よじ登ったりするとすぐ殺されます。
四六時中常に撃たれてばかりで反撃も出来ないのはイマイチスッキリしません。
移動パートはコースを覚え、慣れてしまえばスイスイと格好良く動けるのですが、そもそも初回プレイ時だと道が分からないので時間の大半を足場探しに使うことになります。
次に進むべき場所はヒントが赤で示されたり、Bボタンで目的の方向へ向いたりする機能はあるのですがそれでもかなり迷います。
そのため、壁を連続で蹴って進んだり、止まらずに走り続けたりといったカッコイイアクションは用意されているのですが、基本的にモゾモゾと一つずつ壁を乗り越えていくプレイが続きます。
1週目は終始モゾモゾと進むことになるため結局カッコイイプレイは2週目以降の特権となり、1週目はひたすら道を探しつつ敵に撃たれるゲームとなってしまっています。

きっとなれた状態でタイムアタックすれば面白い、とは思うのですが、そこまでして最適コースを覚えたいとまで思えず。
1週目から俺カコイイ!と思わせる要素が薄く、続けたいと思わせる魅力に欠けます。
古風な死に覚えゲーではあるのですが、覚えただけでは進めない場面も多く、スッキリしない場面が多いです。
せっかくのグラフィックや斬新さも、こうもストイックだとかなり人を選ぶ内容になってしまっている感じです。
やりこみで見つかる面白さはあるのかも知れませんが、もう少しライトなハデさがあっても良かったんじゃないかなぁ、とか思ってしまいます。

その他
○操作性が独特ながらもそれなりに直感的
○値崩れ率が高い
○DLC追加マップの世界観が本編とは全く別物で斬新
×キャラクターに魅力が無い
×ストーリーがありきたり
×XboxLive以外にユーザー登録を行わないとランキングが見れない

サラウンド評価
ミラーズエッジ
レビュー日:2009年5月17日
機材:SU-DH1+HD-650
総評:★★★★☆〜★★★★★
ゲーム内容は個人的にイマイチでしたが、サラウンド内容はかなり良い感じです。
基本的にサラウンド向け要素として
・ヘリコプターが出てくる
・銃撃シーンが沢山
・追われるシーンが有る
・野外、屋内のシチュエーションがある
といった要素があるのですが、ミラーズエッジはゲーム内容的にどれも満たしていて常にサラウンド感溢れるゲームとなっています。
基本的に追われっぱなしなので後ろからの音は非常に重要であり、ゲームの迫力に大いに貢献しています。
また静かなシーンとドンパチなシーンの割合もきちんと別れているので常に全方位からバンバン鳴らしまくり、ということにもならず効果的。
全編サラウンドの見本みたいなゲームなので映画的なサラウンドを体感したいなら最適な一本です。

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