ダンスエボリューション   公式サイト  アマゾン

レビュー日:2010年12月19日
プレイ時間:10時間程度
グラフィック:★★★★
5.1ch対応度:未レビュー
Live:数セッション
総評:★★★★☆

2010年11月20日、Xbox360 Kinect(キネクト)と同時に発売されたキネクト専用ダンスゲーム。
「音ゲー」の老舗コナミからの新ブランド。系統としてはダンスダンスレボリューション(DDR)が近い。

システムとしてはコナミの音ゲーと同等、「画面に併せてタイミングよく適切な入力を行う」というもの。
ただし、本作では特定のボタンを手足で押す、という動きではなく、体全体で表現する、というのがウリ。
余計なコントローラー類を完全に排除することで、「タイミングよくボタン押すゲー」から「ダンス覚えて踊るゲー」へと大幅に進化しています。

ゲームのボリュームは全30曲(内10曲が隠し曲。解除の難易度はそこまで高くはない)
音ゲーとしては少なめですが、実際にプレイしてみると同じ曲を何度も繰り返しプレイしないとそもそも振付が覚えられないので気にならない、
というか30曲でも全部やりこめば数ヶ月持ちそうなレベルです。
難易度はライト・スタンダード・エクストリーム・ステルス(エクストリームの譜面隠し)・そして今後DLCでマスター追加予定。
ライトからエクストリームは難易度が上がるに連れて譜面(ポーズの判定)が増えて難易度が増して行きます。
ただ、ライトは判定が少なすぎて常に棒立ちで判定出る時だけポーズ重ねればクリアできる難易度なのでゲームの本質はスタンダード以上から、だと言えます。
エクストリームは譜面が増える、つまりポーズを取る必要がある箇所が連続で出てくるため、振り付けを覚えないとハイスコアが取れません。
つまり、エクストリームをプレイしていればそのうち曲の振り付けを覚えてしまうので普通に踊れるようになるという塩梅。
いろんな曲をプレイしたり、同じ曲を繰り返しプレイしているうちに自分が上達しているのに気づき、さらに上手く踊りたい!と向上心に駆られます。

ただ、完全にダンス覚えないと遊べないのか、というとそうでもなく。
判定部分だけ的確にこなせば点が取れる上に、実は手足の左右判定が無いため意外とサボりながらのプレイも可能なゲーム的なバランス。
そもそも、ゲーム中に存在する隠し譜面を見つけるためには「ゲージを貯めた後に右手を下に2秒ほど向けてから手を挙げる」という動作が必要になるので割と右手のサボり方が重要だったり。
他にも足のステップは実際のダンサーの向きと無関係だったりとか色々とヌルい要素があるので、効率プレイに徹するとダンスとしては微妙になる恐れはあります。

ゲーム部分以外としては、今までの音ゲーに無かった要素としてプレイ中の自分がリアルタイム、もしくは録画で画面に取り込まれる要素があります。
リアルタイムでの映像取り込みはややラグがあるのが残念ですが、録画機能を使えば1曲あたり2回分のプレイを録画して次回以降のプレイにバックダンサーとして再生出来ます。
以前の自分のダンスが見られる、というのは自分の成長やら当時の服装やら体格やらまで見れてしまうわけでなんか楽しい。

オーソドックスな音ゲーにKinectのシステムを合わせただけ、といえばそれまでなのですが、まさにKinectでこんなことしてみたかった!を満たしてくれるゲームとなっています。
またキネクト本体との同時発売にしてはなかなかクオリティが高く、コナミの音ゲーとしても十分に楽しめるデキなので音ゲーファンにもオススメできるかと。
開発期間の短さ故か曲がほぼコナミ曲だけだったり、痒いところに手が届かない部分も有りますが、これほど「新しさ」を楽しめるゲームもそうそうありません。




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