Blur racerz ブラーレーサーズ 公式サイト
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レビュー日:2010年8月8日
プレイ時間:10時間前後
グラフィック:★★★☆
5.1ch対応度:★★★★
Live:対戦を70試合ほどプレイ
総評:★★★☆
プロジェクトゴッサムシリーズで有名な、ビザーレクリエイションの贈る実車版マリオカート。公式曰くスタイリッシュカーアクション。
東京やロサンゼルスといった実在する街を有名なスポーツカーで駆け抜けるのはプロジェクトゴッサムと同じ。
違いはコース上にアイテムが配置されていて、拾うことで他の車を攻撃したり、急加速したり、防御したりといったことが可能になるところ。
相手を追尾するミサイルや1位を狙う電撃、前方及び後方に射出可能な地雷などを駆使し、敵を蹴落としながら勝利を目指します。
グラフィックはリアルな街並みがウリのゴッサムシリーズとは異なり、ややデフォルメした感じですが独特の雰囲気があります。
全体的なレベルとしてはキレイではありますが、Forza3等、レースゲームが出揃っている現時点では並な感じ。
音に関してはゴッサムと同様、詳細なサラウンド設定が出来るのは嬉しいところ。
ただ、今までは一つのウリだったはずのBGMはデフォルトでオフになっている上に種類も少なく、残念な感じ。
オフラインは数々のイベントをクリアし、新たな車やコースをアンロックしていくオーソドックスなスタイル。
イベントには定番のレース以外にも敵車を破壊してポイントを稼ぐモードや1体1での対戦なども。
レースの場合、1位〜3位で完走出来ればクリア扱いですが、次のイベントをアンロックするのに必要なポイント(BlurLight)は1位で5つですが、3位だと3つしか手に入りません。
また、各イベントごとに一定のファン数(≒経験値)を獲得する、指定されたレーンをくぐるファンランに成功する、というサブ目標があり、それぞれBlurLightが一つずつ手に入ります。
BlurLightを集めてイベントをアンロックし、ファン数を集めて新たな車をアンロックしていく流れです。
オンラインは最大20人でのレースやチーム戦、アイテムなしルールや円形コースでの敵破壊ルール等が用意されています。
最初に実車版マリオカートと書きましたが本当にそのまんまのゲームなので手軽かつある程度の盛り上がる要素があります。
また最大で20人対戦となりアイテムが飛び回り、カーブでは何台もが壁に突っ込むカオスっぷりなのでリアル系ゲームにはないバカバカしさもウリ。
ただ、それはオンラインでの話であり、オフラインはかなり作業チック。
黙々とファン数を増やす作業をやらされてる感があります。ゴッサムは景色がキレイだったり、Kudos稼ぐのが楽しかったりでそれなりに面白かったのですが…
ゲートをくぐるファンランは全イベントに入れる必要なかったのでは…とか。
一応、ゴッサムと同じくドリフトしたりするとファン数が増えるのですが、Kudosみたくカチカチ数値が伸びていったりしないので地味です。
またアンロック要素がオフラインとオンラインで別なのもネックで、どうせ稼ぐならオンラインで稼いだほうが、と思ってしまいます。
逆にオンラインは20人対戦やアイテムを使っての攻撃、FPSのコールオブデューティーシリーズをそのまま持ってきたような経験値システム・カスタム要素等なかなか魅力的。
普段は接触に気をつけなければならないオンラインレースですが、このゲームでは衝突して破壊してナンボなので非常に気軽です。
20人もいるとどこにいても混戦になりやすく、1位にはなれなくとも現在の順位争いが楽しい。
特に、ほとんどの攻撃アイテムが前方だけでなく、後方にも発射できるので下位でもやったりやられたりの泥沼化しやすいのがポイント。
経験値システムはモロにCODそのまんまですが、ファン数を増やすことでレベルアップしたり、特定の条件(攻撃を○回ヒットさせる、とか同じ敵を2回倒す、とか)を満たすことでファン数が増えたりとレースごとに目的を持って走れるのがいい感じ。
カスタム要素は同じくCODシリーズのPerkのような、特殊技能を装備するタイプで体当たりが強くなったり、特定のアイテムが強化されたりといったMODを3つまで装備することが出来ます。
上に書いた通り、オンラインはなかなか楽しいのですが、それなりにダメなところも多くて
・人が少ない
海外版から国内版発売までに数カ月のタイムラグがあったためか、発売直後でも3桁しか人がいません。
現時点では普通のレースをプレイする分には問題ないですが、それでもチーム戦やアイテムなしルールなどは人がいないためプレイするのは困難です。
ただでさえ新規作品な上に360とPS3のマルチで客層が割れ、かつ国内版の定価が高いってのもあり人気は今ひとつ。
面白いことは面白いのですが、人がいないと始まらないだけに今後はちょっと厳しいかも。
・バランスが良くない
コールオブデューティーと同じ経験値&アンロックシステムを採用しているだけあって熱中&やり込み度は高いのですが、CODと同じくプレイすればするほど有利になる、という欠点も抱えています。
また、このゲームは20人対戦でハチャメチャで楽しい!という反面、一度1位になると下位が潰し合いを始めるので独走しやすい、という部分も持ち合わせています。
また、アイテムを同時に3つ所有できるため、一度1位になれば防御アイテムを貯めこんで事故を防ぐことが容易です。
つまり、高レベルでアンロックされる車&MODを持っているプレイヤーが1位を独走して連勝し、それ以外のプレイヤーは全く1位を取れない、という状態が多発しています。
特に国内版は海外版から出遅れているだけに不利さが顕著に。
ちなみに私は決してレースゲームが上手くないとはいえ、70レースほどプレイして1位を取れたのはビギナー(レベル1〜10時のみ参戦可能なイベント)時の1度のみです。
下位争いも楽しいといえば楽しいのですが、これだけ勝てないとちょっと…
そんなわけで、オンラインでワイワイしつつ、ファン数を増やしてアンロックを狙いつつプレイするのは楽しいのですが、それ以外はちょっと引っかかるところがあるのも事実。
個人的にはゴッサムの魅力であった各街ごとの雰囲気の違いや走っていての爽快感が減衰しているのが残念。
もう少しライト向けに徹底して、宣伝しつつ定価を5800円くらいにしていたら対戦ツールとしてそれなりにオススメできる一本だったのですが。
もし興味があるのであれば、人がいる今のうちにプレイしておいたほうがよさそうです。
その他
○あまり他のレースゲームで見ない車(ハマーとか)も多い
×参加メーカー数は少なめ。
×車ごとの個性が薄い。
○チュートリアルが親切
○実績の難易度は高いものの、進捗状況が分かりやすい
○ツイッターやフェイスブックへ情報を報告する機能等、コミュニケーションツールとして新しいことに挑戦している(必要かどうかは置いておいて…)
○体験版でオンラインモードを体験できるのが親切。体験版の方が人が多いのはご愛嬌?
×なぜスクエニは定価をあげるのかと。
サラウンド評価
レビュー日:2010年8月8日
機材:ONKYO TX-NA807(アンプ)+B&W685(フロント)+B&W685(サラウンド)ONKYO A250(サブウーファー)+BOSE 501Z(サラウンドバック)
総評:★★★★
一般的なレースゲームと同じくそれなりの定位感。
前方・後方から絶えず攻撃が飛んでくるオンラインモードだとカオスになって楽しい。(ただ、音で攻撃をかわせるゲーム性では有りませんが)
オプションでスピーカーの方向等、詳細な設定ができるのも嬉しい。
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