ALAN WAKE アランウェイク 公式サイト
Amazon(限定版)
Amazon(通常版)
レビュー日:2010年6月6日
プレイ時間:10時間前後 (ノーマルモードクリア)
グラフィック:★★★★
5.1ch対応度:★★★★☆
Live:DLCのみ
総評:★★★
製作期間が長かった事で知られるアクションサイコスリラー大作。
小説家アランウェイクが休暇に訪れた田舎町で怪事件に巻き込まれ行く、といったストーリー。
テーマの光と闇を、ストーリー、グラフィック、そしてゲーム性で表現する独特の作品。
ゲーム自体は全編通してTPS視点で進むオーソドックスなアクションゲーム。
主に町の人々と接触する昼パートと、正体不明の闇の存在と戦う夜パートに別れて物語は進行していきます。
昼パートは普通のサスペンス調のアドベンチャー。移動と聞き込みが主で行方不明になった妻の行方を探ります。
夜パートはライトや銃器を手に闇と闘いつつ先へと進んで行く割とガッチリしたサードパーソンシューターな味付け。
ストーリーはやはりウリになっているだけあり独特かつ先が気になる物となっています。
主人公が小説家であるという設定を活かしており、突如として現れた書いていない筈の原稿や田舎町で明らかに浮いている主人公等、なかなか斬新です。
グラフィックは発表当初から5年が経ち、現時点では特に目を惹くほどではありませんが、暗い森の表現なんかはかなりリアル。
細かいところまでよく作りこまれてるだけに、ズーム機能が欲しかったかも。
意外だったのがゲーム中における戦闘の比率。プレイ時間の7割くらいはTPSのシーンです。
戦闘での特徴はなんといっても「光」を使わないと敵を倒せない点。
敵は闇のバリアに包まれているので手持ちのフラッシュライトや発炎筒、閃光手榴弾や自動車のヘッドライト等で闇を剥がさないと銃撃が通用しません。
敵に光を当てるとバリアを剥ぐ他にも動きを遅くすることができるので、逃げる際にも動きを封じて逃げ、また封じて逃げ、といった手段が有効です。
基本的に敵は主人公アランよりも移動速度が早く、かつアランはダッシュしすぎるとスタミナが尽きて走れなくなるのでいかにして逃げつつ戦うか、といった状況判断も重要に。
前情報無しだと暗闇で理不尽な敵に襲われて逃げ惑うサイレントヒルとかそういったホラー物だと思っていたのですが、意外とアランさんが強い+作中でどうみても慣れてるのでホラー色薄め。
難易度ノーマルに限っては弾丸が豊富にあるので基本的に逃げは不要で敵全滅プレイになるため、敵のバリア剥がしの手間が増えた普通のTPSといった感じに。
ストーリーはなかなか魅力的なのですが、TPS部分が意外と普通+全部夜のシチュエーション+敵の種類が少ない等あってTPSとしてはあんまり…
メイン武器はリボルバー、ショットガン、ライフルとオーソドックス。
発炎筒、閃光手榴弾、フレアガン(照明銃)と「光」の武器もそれなりに用意されていますがやはり普通のシューティングと比べると単調なのは否めません。
非常に迷いづらいマップ(森なのに全然迷わない!)、進行を妨げない程度の謎解き、アランのひとりごと等、よく作りこまれてはいるのですが。
それと最低難易度がノーマルなのですが、普段アクションゲームをよくプレイする自分でも死ぬときは死ぬ難易度なのでシナリオだけ追いたい、って場合にはちょっとダルい。
洋ゲーなのにグロテスクな描写はほぼ無く、この手のサスペンス物が好きな方ならオススメできるシナリオなのですがちょっと戦闘がクドいかも。
マーケットプレイスで公開されている実写版ショートフィルムを含めて、ストーリーはよく出来ているので、後は戦闘部分が楽しめるかどうか、でしょうか。
その他
○限定版が非常に豪華。
×限定版の中身(特にアランウェイクファイル」)がゲーム内容に結構関わってくる。有ると無いではゲーム内容の考察にも違いが出てきてしまうくらいに。これはちょっとやりすぎかなと。
×そしてその限定版の入手が(発売当時)非常に困難でした。最初から限定○○本!とかして貴重感を煽るような事するのはこの内容からするとどうなのかと。実際買えない人続出だったわけで。
○挿入歌がバリエーション豊富
×挿入歌の流し方が悪い。ラジオで流すか、チャプター終了時に流れるのですが、どちらにしろ曲を聞くだけ、という状態なので飛ばしがち。もう少しプレイ中に流しても…
○操作性はオーソドックスながら悪くない。車の操作性は良くないものの、さほど気にならないレベル。
○吹き替えのレベルが高い。
○普通にプレイしていれば半分くらい取れる実績配置
×コレクション要素が多すぎる。本編に絡む「原稿」はともかく(これも結構普通にプレイしてると見落として後で後悔する)、無駄に大量にあるコーヒーポッド集めはゲームのテンポを明らかに悪くしている。
サラウンド評価
レビュー日:2010年6月6日
機材:ONKYO TX-NA807(アンプ)+B&W685(フロント)+B&W685(サラウンド)ONKYO A250(サブウーファー)+ASP2070付属スピーカー(サラウンドバック)
総評:★★★★☆
暗い森の中を一人で歩いていくシーンが多い本作ですが、敵は全方位から襲いかかってくるだけにサラウンド感は豊富。
アドベンチャーパートでも人が多いシーンなんかではいろんな方向から話しかけられるのでリアルです。
別にFPSほど音の情報が重要なゲームでは有りませんが、雰囲気作りにはかなり貢献しているようです。(特に昼パート)
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