真サムライスピリッツ
レビュー日:2008年11月2日
プレイ時間:これ書いている時点で30〜50時間くらい?
クリア:済
グラフィック:★★☆
5.1ch対応度:非対応
Live:ランクマッチ550試合ほど。
総評:★★★☆

最初に言わせて貰うとオフラインではPS2で発売されている「サムライスピリッツ六番勝負」に勝る点が一切ありません。
それでいて800MSP、約1200円相当とかなり強気な値段なので定価4800円で6つのソフトが入ってる六番勝負と比べると非常にコストパフォーマンスが悪いです。
主な劣化ポイントは
・アレンジBGM削除(アレンジ自体はネオジオCD版、つまり昔の物なので用意するのは大変ではないはず)
・プラクティスモード削除
・対戦モード削除(プラクティス・対戦モードはPS2版からの新規要素なので無いのも分かりますが…)
・技表削除(何がしたいのか分からない)
といった感じ。PS2版での追加要素を片っ端から削ぎ落としたのがこのXBLA版真サムになります。
XBLA版が優れている点は
・アーケードモードのコンティニュー回数が無限(PS2版はネオジオ移植なので4回まで)
・画質補完モードが付いた
この2つくらいですが何故か画面に無駄な枠が表示されてフル画面表示できなくなってるのでPS2版より画質的に優れているか、と言われると微妙です。
なおPS2版との共通点として一部の必殺技使用時、また乱入時のフラッシュエフェクトがアーケード版より軽減されています。ちょっと目に優しい。

で、そんなPS2版より劣っている真サムのオフラインですが実際のところこれ自体があまり面白いものではありません。
CPUが超反応ばかりなので対戦の練習とかそういうのには一切向きません。
CPUをパターンにハメて倒すのが好きな方はともかく、一般的な方にはあまり楽しめる要素は無いと思います。
プラクティスモードも無いので操作練習したい場合は2P側で乱入するのが手っ取り早いです。

XBLA版真サムの最大の利点はオンライン対戦が出来る、という点に尽きます。
PS2版でも出来ますがPS2版はあのMMBBを使った対戦なのでラグやマッチングの点でLiveはかなり有利。
お約束のランクマッチとプレイヤーマッチを搭載していてプレイヤーマッチは格ゲーながらも4人まで部屋に入れるのは評価できるところ。
海外勢との試合はラグラグで酷いものですが国内、もしくは近隣アジア諸国相手なら試合になる程度のラグで済みます。
それでもキャリバー4とかに比べると若干ラグいのですが…

キャラバランスは良く知られているようにかなり悪いです。強キャラの鉄壁っぷりが酷い。
また本来は隠しキャラであるはずの黒子が普通にオンライン対戦で使えてしまうのも困ったところ。(黒子は強い上に飛び道具主体でラグとの相性が非常に良い)
ただ、強キャラ(というか右京)が壊れているのを除けば一応対戦になるレベルであり読みあい重視のサムスピならではのジリジリとした対戦が楽しめます。
ちなみにプレイヤーはランクマッチに偏ってるように思えます。
というのもプレイヤーマッチは4人まで部屋に入れるものの、対戦中は検索に引っかからなくなっているらしく部屋を探すのに非常に難儀する仕様になっています。
そのためフレンドを呼んだりしない限り4人集めるのは非常に困難となっています。で、どうせ2人で対戦するならランクマッチ…という感じかと。

現時点(2008年10月)では日本人の対戦相手に不足することも無く、真サムはXBLA版が初めて、という自分でも楽しめる環境が揃っています。
真サムが好きで対戦環境を探している、という人にはXBLA版も悪くはないかと。
サムライスピリッツシリーズは良く知らないけどとりあえず遊んでみようかな?対戦は興味ないナー、と思ってる方には一切向いてません。六番勝負をオススメします。


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