The Elder Scrolls IV:

OBLIVION

  公式サイト

ジャンル:FPSっぽいRPG
メーカー:BETHESDA
ハード:XBOX360、PS3、PC
(ここではXBOX360版、PC版のプレイを元に、特にPC版に重点を置いて記述しています。)
プレイ程度:XBOX360版は数時間(RRoD発症した)、PC版は100時間以上?
主観的評価:☆☆☆☆(XBOX360版)、☆☆☆☆☆(PC版)


TES4オブリビオンは、とても自由度の高い一人称視点の3DアクションRPGです。
尋常でなく自由度が高いです。
PC、XBOX360、PS3とさまざまなプラットフォームで発売されていますが、このゲームに関してはPC版イチオシです。


・XBOX360版・PS3版・PC版共通
ストーリー
このゲームでは中世ファンタジー風の世界を好き勝手に冒険します。
指輪物語をイメージしてもらえばわかりやすいと思います。
ひょんなことから主人公は世界を救う英雄となることに……。
実によくある展開です。


自由度
このゲームはとにかく自由です。
主人公の外見・人種・能力・設定等、何一つ決まっていません。
やるべきメインシナリオは存在しますが、それを放置して他のイベントをこなしていくことも可能です。
(というか僕はメインシナリオをクリアしたことがありません)
イベントの数も膨大で、いくらでも何度でも遊べます。
例をあげれば、主人公が属することができるギルドには戦士、魔法使い、盗賊、暗殺者の4つがあります。
複数属することもできますし、属さないこともできます。
要するに、中世ファンタジーの住人になって好き勝手する感じです。


戦闘システム
基本的に操作感はFPS風です。
ただし世界観が剣と魔法の世界です。
なので近接戦闘がメインになると思います。
魔法や弓があるので遠距離戦闘もできます。
難易度は一概には言えず、プレイによってはかなり難しくなるかもしれません。
ですが、難易度調整がいつでもできるので行き詰まることはないと思います。


キャラメイクシステム
最初に選べるのは種族・顔の造り・得意な技能などです。
顔をいかに美形に作り上げるかという重要なポイントがあるのですが今回は割愛します。
このゲームでは成長は自由です。
剣が得意なキャラクターにしたり、魔法が得意なキャラクターにしたり。
いっそのこと戦闘は不得意で、でも隠れて行動するのが得意なキャラクターにしたり。
もちろん育て方によっては全部得意な最強キャラクター!なんてのもできます。
が、ここがこのゲームの大きな難点なのですが、成長システムが複雑すぎます。
それぞれのスキルには別々の伸ばし方が設定されており、その伸びが今度はステータスにも影響します。
本気で強いキャラクターを作ろうとすればスキルの上がり方を管理しなければいけません。
更に上がりやすいスキルと上がりにくいスキルがあったり……。
正直、あまりよいシステムではないように思います。
このゲームに関してはあまり複雑に考えずに気楽にやるのがベストかもしれません。


グラフィック
中世ファンタジーの雰囲気がとてもよく出ています。
他の「超美麗!」をウリにしてる類のゲームと比べると劣りますが、十分でしょう。
大自然の美しいグラフィックは、何もせずただ歩いて旅するだけでもなんだか楽しくなってきます。


サウンド面
BGMはおごそかandゆったりって感じでしょうか。
何もかも中世ファンタジー風です。
逆にいえばあまり刺激的なサウンドはありません。


魔法
個人的な主張になりますが、このゲームは魔法の存在が実に魅力的だと思います。
このゲームでは魔法を自分で作成することができるのです。
それもただ攻撃魔法・回復魔法といっただけに収まらず、結構なんでもできちゃいます。
能力上昇の魔法を利用してめちゃくちゃ高くジャンプしてみたり。
速度上昇の魔法を自分の馬につかってめちゃくちゃ速く移動してみたり(速すぎて岩にメリ込んだり)。
魔法の存在は、ただでさえ高い自由度をなおさら高く押し上げているように思います。


ダウンロードコンテンツ
XBOX360版、PS3版には「The Knights of the Nine」というDLCが最初から入ってたと思います(あやふや)。
また「Shivering Isle」というDLCはパッケージ版で販売しています。


・PC版について
MOD
”MOD”と呼ばれる有志作成のパッチが死ぬほどたくさんあります。
(厳密には公式のDLCもMODの形式を取っているのですが)
グラフィックやシステムを変更したりイベントを追加したり。
もちろん上述の気に食わない成長システムを変更することだってできます。
バグを直すMODも作られています。
PC版は英語版しかありませんが、日本語化するMODもあります。
とにかく数が多いのでなんでもできてしまうようなものです。


コンソールコマンド
ようするにデバッグモード的なことができます。
バグが起きたりした時に便利です。
物理エンジンの不都合とかも起きますので。


DLC
公式のDLCが何個も存在します。


PC版で不都合なこと
まずデフォルトでは全部英語です。
更にPCのスペックを結構要求します。
MODの取捨選択は結構頭を悩ませます。
ハードとの兼ね合いなどで、まず始めるまでに結構手間がかかったりします。
(僕の場合は「四足歩行動物の足音の処理が重すぎて、まずその足音の音声ファイルを
置き換えないとプレイがまともにできない」なんてこともあったりしました)


・XBOX360版について
PC版の利点を強調しましたが、XBOX360版にも利点はあります。
まずPCと違って、日本語化する必要がないこと。
また動作が安定していること。
これによって随分気楽にプレイできます。
あと個人的には、コントローラーでプレイできるということはかなり重要な気がしました。
FPS風とはいっても近接戦闘が多いので、マウス使ってエイムする必要もあまりありませんし。


個人的な感想
とてもいいゲームです。
が、いかんせんレベルアップのシステムが微妙なように思います……。
魔法やエンチャントのシステムはかなり面白いです。
そこらへんの調整や修正をMODでできるPC版のほうがこのゲームに関してはオススメです。
MODが本当にメチャクチャ多いので、長く遊び続けることができます。
武闘派キャラを作って数十時間、魔法使いキャラを作って数十時間……。
というかイケメンを作るのに必死になって顔を作るだけで3時間、とかそんなゲームです。
似たゲームに「Fallout 3」がありますのでそちらもどうぞ。


おまけ・Fallout 3との違い
(良い点)
・自由度が更に高い(魔法や錬金術の存在、さまざまな種族、PC版についてはMODの多さ)
・世界観が深い(イベントの多さ、マップの広さ、練り込まれた設定)
・環境がきれい(緑が多く、建物の雰囲気などもよい)
・種族が多さ(トカゲ人間とか)、細かい(細かすぎる)パラメータによりキャラの外観を自由にいじくれる
(悪い点)
・何はともあれ成長システムが複雑すぎる!
・また、その成長システムに起因して理不尽な難易度とかも発生しうる


XBOX360版PS3版PC版PC版(GOTY版)
PC版については、本編に加えて
DLC「The Knights of the Nine」と
「Shivering Isle」の入ったGOTY版が
オススメなのですが、アマゾンでは
扱っていないようです。
輸入ゲームを扱っている店舗では
置いてあると思います。

(記述:2009年11月10日)


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