ラリースポーツチャレンジ2
マイクロソフト

内容
ラリーカーで山や市街地を走るレースゲーム。
ダメージを受けると車が壊れたり、走りに支障が出たりする。
前作「ラリースポーツチャレンジ」の続編。
グラフィックなどが大幅にパワーアップ。
XboxLiveにも対応。
オフラインで遊べるモードは
・4種類の難易度の中からイベントを進め、車やコースをアンロックしていく「キャリア」
・タイムを競う「タイムアタック」
・CPUを入れて最大4台でレースする「シングルレース」
・画面分割やシステムリンクを使用して対戦する「マルチプレイ」
・Liveやオフラインでの自分やフレンドのタイムを参照する「リーダーズボード」
・「オプション」
があり、Liveでは
・最大16人参加のレース
・コンテンツダウンロード
に対応。XSNスポーツにも対応している。
オプションではカスタムサウンドトラックの作成や画面設定、7種類から選べるキーコンフィグやレースのリプレイ鑑賞が可能。
カスタムサウンドトラックは曲単位で選択。
キーコンフィグはボタンアクセル、ボタンブレーキも選択可能。振動も4段階(無し、弱、中、強)から選択可能。
リプレイはレース終了時にタイトルをつけて保存。スロー再生や早回しも可能。視点は通常の5視点以外にもリプレイ用に3視点が使用可能。

プレイ
1人でプレイする場合は主に車などのアンロック(使用可能にする)ためにキャリアモードで遊ぶことになる。
難易度は「アマチュア」から「スーパーラリー」まで4つ有り、スーパーラリー以外は最初から選択可能。
各難易度ごとに複数存在するイベントからある程度好きなイベントが選択可能で難易度内で他のCPUと順位を競う。
イベントはラリークロス、クロスオーバー、ラリー、ヒルクライム、アイスレーシングの5つ。
イベントは2〜4つのレースで構成され、レースごとに順位が決められ、イベント内の最後のレースが終了したときの順位でポイントが入手できる。
難易度は他のXboxのレースゲームと比べると明らかに低い。
まず車やコースのアンロック条件が「1位を取ること」ではなく、「そのイベントを終了させること」なので頑張って1位を取らなくてもどんどんアンロックすることが出来る。
また、アマチュアレベルだとコースアウトしてリセットを複数回使用しても1位は楽に取ることが出来る。
ただし、難易度が上がるにつれて他の車も早くなり、次のイベントに参加するには〜〜ポイント必要、というイベントに参加するために上位を取る必要が出てくるのである程度の技術が必要になってくる。
ちなみに各難易度ごとにアンロックできる車やコースが違い、アンロックできる項目も238個

シングルレースは普通にレースがしたい場合に。
最大3人までCPUを追加して走ることが出来る。
他にもコースの周回数(ラリーとヒルクライムを除く)、CPUのレベル、車体が受けるダメージのレベルが設定可能。
キャリアモードとは違い、指定のカテゴリー以外の車種も選択できる。
なお、走れるコースや使用可能な車はキャリアモードでアンロックしないと最初に用意された物しか使用できない。

タイムアタックはその名の通りタイムを競う。
各チェックポイントごとに過去のベストラップとの差が出る上に、画面上部のプログレスバーでどの部分が過去のベストラップを越えているか、なども知ることが出来る。
なおタイムアタックのロード時間(ロード後も)にラリーに関する基本的な情報やセッティングの要領が表示されるので基本的な知識をまず一通り身につけるには最適。

マルチプレイは4人まで(システムリンクはXbox一台につき1人)が同時にプレイできる。
レース時は使用できる車種制限やマニュアル限定なども可能。

グラフィック
とにかく綺麗。
「プロジェクトゴッサム2」でも凄い、と感じさせられたがラリースポーツチャレンジ2はゴッサム2とはまた違った感じに凄い。
レース開始直後には汚れていなかった車が走り出すにつれ砂で黄ばんできたり、
ぶつけるとガラスにヒビが入ったり、ボディやパーツが凹んだり剥がれ掛けたり、もっと大きな衝撃を与えると窓が割れ、ドアが外れ、タイヤが車体から落ちてしまったりもする。
車以外にも車が走る地面や地面の草木、レースを観戦している観客、背景なども細かく描かれている。
観客もよくあるような「背景の一部」ではなく、ちゃんとポリゴンで作られ、動くしそれぞれ見た目も違う。雨の日には傘さしてたりも。
夜間のライトをつけての走行時のライトの表現などの表現も細かく、レースを盛り上げるのに一役買っている。
とにかく「凄い」の一言。これほどリアルな家庭用レースゲームは初めてかもしれない。

感想
「アドレナリンブースター」とか「切れてきたぜ」とか「本能直撃」とかこれらの言葉がまさに当てはまるようなゲーム。
とにかく走っていて楽しい。
引き込まれるリアルなグラフィックとスピード感、それに加えて爽快な操作感とコントローラーのリアルな振動がたまらない。
ひたすらドリフトしながら山を登ったり市街地を抜けたり雪を蹴散らしたり崖から落ちたり池に落ちたり。
バラエティー豊かなコースを走っているだけで楽しくなっていく、そんなゲーム。
ラリークロスとアイスレーシング(クロスオーバーも走ってるの別レーンだし)以外はコースを走っているのは自分だけ、というのが他のレースゲームとは違うところ。
他の車は無く、ただひたすらコースをハイスピードで駆け抜ける!というのが爽快です。
前作はなにやら挙動がクイック過ぎる!などのあったそうですが今作では修正されたらしく違和感のない操作感。
ボタンアクセルも可能ですがやはりXbox特有のアナログトリガーを使ってのアクセル、ブレーキが直感的に操作できて良いです。
グラフィックは見れば分かりますが車から細かいところまでとにかく凄いことに。
砂地を走れば砂が散り、雪上を走れば雪が散り、落ち葉があれば落ち葉が散り。雨が降ればワイパーが動いたり。
車の壊れ具合もリアルでいきなり壊れたりせずにちょっとずつダメージが加わり壊れていきます。
今回新たに追加されたドライバー視点だとガラスにヒビが入ると見づらくなったり、割れると見やすくなったり。
バンパーなどもすぐは落ちず、まず端っこが剥がれ、その後衝撃を与え続けるとどんどんはがれていき最終的には落ちたり。
ライトやタイヤなどが壊れたり外れたりすると走行に支障がでることも。タイヤが外れたりするとまっすぐに進まなくなることも…
音も迫力があります。もちろんハードディスクに録音した音楽を使用可能。ゴッサム2にあった何故か録音した音楽は音量が小さくなる現象もありません。音飛び、処理落ちも無し。
コドライバーの指示を聞きながら、画面上の文字情報を取り去ってドライバー視点で走るとかなり没入できます。
車のチューニングも可能。しなくても走れます。
コースは一周1キロに満たないサーキットコースから役20キロの長いラリーコースまで。
結構コースを外れても走れ、あまり自動リセットされないのでショートカットなども可能。
晴れ有り雨あり霧あり夜間ありと状況もいろいろ。路面もアスファルトだったりダートだったり雪だったり凍っていたりとさまざま。
シングルプレイでのメイン、「キャリアモード」も良いデキで、ちょうどいいバランスとプレイ時間で進めるのでちょっと遊ぶにも最適です。
アンロックの解除しやすさも手伝って飽きが来ません。ボリュームも多く、遊びつくすには時間が掛かりそうです。
また、ただでさえボリュームがあるのに各車走行距離50キロ、140キロ、400キロごとにカラーが増えていきます。なので全ての車をアンロックしてもまだ終わりません。
悪い所をあげるとまずロード時間。
レース前に入るのですが長いコースだと結構な長さに。
コドライバーの音声が完全に「日本的」になっているのですがどうも雰囲気が英語版と比べると出てない感じです。
最初から入っているBGMはいい感じなのですが曲数が少ないかも。お気に入りの曲を録音しておきましょう。
それとLiveなのですが「16人まで対戦可能」ではありますが、4人以上だと強制的に接触がオフになり、他のプレイヤーの車がワイヤーフレームで表示されあじけないものになってしまいます。
どちらかというとレースというよりは全員参加型タイムアタックみたいなかんじ。
もとよりラリー自体が多人数でレースするような内容ではない(コースも広くないし)のでしょうがない事だとは思いますが…
あとレース中に「リスタート」はできたほうが良かったかも。リタイア→リスタートは出来るのですが手間がかかりますし。

まとめ
Xbox持っているならマストバイ!
ゴッサム2、モトGP URT2と並びハイクオリティで長く楽しめる一本です。(個人的にはカンタムも)
とにかく直感的に、気持ちよく走れるので「レースはちょっと…」とかな人にも。
特にラリーの知識が必要になるわけでもないので手軽にプレイできます。
ローカライズも完璧なのでオススメです。

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