メタルアームズ レビュー



ゲーム情報
タイトル METAL ARMS Glitch In The System
公式サイト METAL ARMS公式サイト(英語)
定価:4800円
5月20日発売
5.1ch対応。
プレイ人数 1〜4

内容
ロボット「Glitch(グリッチ)」を操る3Dアクションシューティング。視点は三人称視点。
多彩な武器と多彩なシングルプレイミッション、そして多くの乗り物、のっとり可能な敵が特徴。
モードは一人プレイ専用のキャンペーンモードと1人から4人までプレイできるマルチプレイモードの二つ。

キャンペーンモードではプレイヤーは「Droid(ドロイド)」に拾われたロボット、グリッチを操作し、
惑星「Iron Star」を侵略する武装メカ集団「MIl(ミル)」と対抗する反抗勢力となり星を救うために戦います。
基本はオーソドックスな三人称視点シューティング。
メイン武器(マシンガンやロケットランチャーなど)とサブ武器(グレネードやスコープなど)を同時に装備し、迫り来るMilの敵ロボットを倒していく。
難易度は4段階から設定可能(スタート時)。ステージ数は40以上(パッケージ裏より)。
進行はステージ制で一つクリアするごとにセーブされ、次へ進む。
クリア済みのミッションを再度プレイすることも可能。(その場合装備はその当時のものに限られる)
ステージの種類は普通の探索風のものから敵味方混ざってのノンストップの銃撃戦、乗り物に乗ってのカーチェイスなどさまざま。
ステージのクリア条件はゴールにたどり着く、爆弾を設置する、ボスを倒すなど。
敵を倒すと落とす通貨「ワッシャー」を使い、グリッチの装備する武器を買ったり強化したりすることも可能。

マルチプレイモードは画面分割で1人から4人まで参加可能。
XboxLive、システムリンクはサポートされていません。CPUの追加も不可能。
ルールは指定された数の敵を倒す「Bot Brawl」、Bot Brawlに制限時間が付いた「Time Bot Brawl」、使用できる兵器がコントロールテザー(敵をハッキングする兵器)とリクルーターグレネード(敵を仲間にするグレネード)だけの「Posession Melee」、
丘の上の陣地を占領する「King Of The Hill」、丘が動く「Moving Hill」、敵を倒すと鬼になり、その状態で特定の時間が経つと勝利する「Reverse Tag」、逆に鬼にならないように敵に鬼を 擦り付ける「Tag」の7モード。
また、各モードをベースにして自分である程度設定を変更(武器使用制限など)することも出来る。
MAPは初期で5つの中から選択可能で、キャンペーンモードでシークレットを集めることでさらに使用できるマップが増える。
どのモードもそこら辺に落ちている武器や乗り物、ハッキングしたり仲間にしたりできるロボットを利用して戦う。

レビュー
5月29日更新

シングルプレイ
まず初っ端からそれなりの英語力を要求される。
しかも字幕(英語の)が出ないのでかなりヒアリングが出来ないとストーリーやゲーム進行上必要な情報が入手できなくなる恐れあり。
わかんなくてもそれなりに何とかなりますがストーリーが分からないのは寂しい。
ゲームは最初はドロイドの街の近くからスタートするのだが、最初はグリッチは貧弱なレーザーしか装備していない。
ストーリーが進むにつれて徐々に強力な装備が手に入り、アップグレードしていくことが可能になる。
この過程が絶妙で飽きが来ない。またアップグレードも頻繁に行えるので戦闘に変化が多いのは楽しい。
敵のリアクションが豊富で、敵(ミル)の最弱の敵、Grunt(グラント)でさえ体が複数のパーツで構成されていて、攻撃で壊す場所によってリアクションが違ったりする。
腕を壊すと武器が固定されずにブラブラになって攻撃が当たらなくなったり、上半身を破壊すると足だけで逃げ回ったりする。
敵の手足を切断するのに特化した武器もあり、破壊の仕方ではかなり有利に敵を倒すことが出来る。
また、敵を倒すと派手にパーツを散らすので爽快感があり、沢山一気に倒すとそれなりに見た目が派手で楽しい。
ちなみに敵のロボットは結構知能もあるらしく、グリッチを見つけると罵ってきたりと結構反応豊富です。
HALOの海兵隊の如く、グリッチには他にもドロイドの仲間が居るのでステージによっては彼らと共に戦うことも出来る。
多数の味方と敵入り乱れての戦闘はなかなかの大迫力。5.1chだとなおさらです。
武器弾薬は主に敵を倒すことで入手するのでその武器を持った敵を倒せば弾薬は比較的楽に入手できる。
ロケットランチャーも初期段階で装弾数30発もあったり。なので撃ちまくりです。
ミッションは種類豊富で数も多く、それに加えてマルチプレイ用のマップを開くための隠しアイテム、「SECRET CHIP」が各ステージに何個も隠されているのでボリュームは十分。
1ステージあたりの所要時間も3分から30分程度(ステージ16まででは)と短く、テンポよくすすみます。
ストーリーは英語の問題で完全に理解するのは大変ですが敵を含めて愉快なキャラクターが多く登場し、ストーリーを盛り上げてくれます。
ステージによってはグリッチ以外の他のキャラクターを操作してクリアするステージも。
進むにつれてどんどん先が気になるようになって来ます。

ただ、いくらか気になる点も。
まずマップが存在せず、ステージの最初に「○○を探せ!」とかアバウトな目的だけ告げられるのでどうやって進むのかわからなくなる事が。
また、序盤(ステージ6、7あたり)暗いステージが多く、照明がグリッチの頭部のヘッドライトだけで、これがかなり範囲が狭くしかも二段ジャンプすると前方を照らさなかったりするので全く前方が見えなくなることも…
場所によっては普通に立ってても全く先が見えず、メインウェポンのレーザーを壁に撃ってようやく周りが見えることも。
敵の強さは難易度最低にすればそれほど強すぎることは無いのですが、落ちたらやり直しのいわゆる「一撃死」の場所が多く、
狭い足場で敵に押されて落ちたり、ジャンプをミスして落ちたりとかなり落下死しやくすくなっています。
(特にステージ7は足場が狭いのに敵が押し捲るので落下しやすい)
幸いある程度進むとチェックポイントがあり、すぐリスタートできるのですが
チェックポイントが遠いステージだと何度も最初からやり直すハメになったり。(特にステージ7とか)
なので言語が英語である、ということも含め戦闘以外でもかなり難易度が高くなってしまっています。
ただこれは一時的なもので(特にステージ7)先に進めば明るいステージも増え、大分快適に進めるようになります。
ちなみにイージーにしてもそれほど簡単というわけではなく。
HALOのイージーみたいに突っ込むだけではやられてしまいます。ある程度の戦略も必要です。

マルチプレイ
マップは仕掛けが多く、しかも広いものが多いので暴れまわるのには最適です。
ただし、武器の変更に時間が掛かるので武器ショートカットの使い方だけはマスターしておいたほうがよさそうです。
なんといっても他のゲームに無い魅力はそこら辺のNPC(コンピューター)ロボットをいろいろとできることにあります。
「コントロールテザー」を使えば自分でそのロボットをハッキングして操作できるし、リクルーターグレネードを使えばロボットを自分の仲間にして付いてこさせたり援護させたりすることが出来ます。
ロボットにはひたすら火力の高い歩く砲台みたいなロボや長距離ジャンプ、高速移動を得意とする機動性重視のロボ、常に浮遊していて4つの砲台を装備している飛行機型や近距離特化型などが使用できます。
ちなみにロボットは使用中じゃなくても攻撃を加えて破壊することが可能で、使われると厄介なロボットの武器や脚部をあらかじめ破壊してポンコツにしておく姑息な戦法なんてのも可能です。
「せっかくハッキングしたのに弾がまっすぐ飛ばない!」とか
「そもそもコイツ動けないし!」とかなかなか楽しいシチュエーションを演出できます。
MAPはスタンダードなものからひたすら広いものなど種類豊富。
どんどん増えるマップの中にはやたらと大量の移動速度UPアイテムがあるマップとか巨大な砲台が設置されてるマップなども。
ただ、問題点はキャンペーンをある程度進めないとMAPが増えないのでマルチプレイを充実させるためにはかなりキャンペーンモードを極める必要性が。
あとMAPが広いのが多いので2人対戦だと寂しいかもしれません。

その他
5.1chの対応度はなかなかいい感じ。
効果音が良く、臨場感や爽快感をより大きいものにしています。
グラフィックは特に驚くほどのものはありませんが、マルチプラットフォームの割には綺麗な部類に入るかと。エフェクトも派手です。

まとめ
フルローカライズして欲しかった。
英語が分からないと先に進めない/ストーリーがつかめない/武器の説明が分からないなど英語がかなり出来ないとキャンペーンモードを完全に楽しむことは不可能です。
HALOが楽しめた人なら楽しめるゲームだと思うのでもっと多くの人に遊びやすいようにしてくれれば。
せめてもう少し取扱説明書で詳細な解説が載っていればよかったんですが。
キャンペーンはステージ数も多く、隠し要素もたっぷりあるので長くは遊べそうです。
展開もマンネリを感じさせず(ステージ16現在までは)、常にシューティングというわけではなく適度にレース要素があったり固定砲台乗ってみたりと飽きません。
(※ただし、序盤はちょっと暗く、イマイチパッとしない場所があり。それさえ超えれば先が気になってしょうがないですが)
マルチはワイワイ遊ぶのに最適です。
結構オフラインで4人対戦できるシューティングアクションてのが少ないので重宝するかも。
バランス云々より「こんなのありかよ!?」て感じに盛り上がる楽しみ方がよろしいかと。
ただしやはり楽しむためにはキャンペーンを進める必要が。
進めば進むほど乗れる乗り物などが増えるので買ってすぐ対戦尽くし!とはちょっといかなそうです。
見た目はお子様向けですが内容は十分、むしろコアゲーマーにもぴったりのゲームです。
ボリューム十分、いろんな要素満載のシングルプレイ、バラエティ豊かなマルチプレイとどちらも楽しめるデキなので
HALOなどでシューティングゲームに目覚めた人、はまった人には是非遊んでもらいたいソフトです。

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