クリムゾンスカイレビュー

内容

大分昔のアメリカが舞台のフライトシューティング。
とは言っても飛行機モノにありがちな難解さは無く、この手のジャンルが始めての人にも簡単にプレイできる難易度です。
小難しい操作(ヨーだとかチャフだとかアフターバーナーとかFOX2!とか)一切ありません。
操作は普通の左右で回転、上下で上昇下降ではなく、左右で左右に移動、上下で上昇下降なので天地が分からなくなることもあまりありません。
基本は敵飛行機との空中戦。
加速、減速で敵の後に回り込み、機銃で敵を落とします。
各機体一種類ずつ特殊武器(ミサイルとかマシンガンとか)を持っているのでそれを使用することも可能です。
移動は基本の移動のほかに右スティック押し込みを使用しての特殊操作も可能。すぐ後を向くことが出来るターンなどが出来ます。
一人用のモードは主人公、ネイザンザッカリーになりストーリーにそって
飛行機やヘリ、対空砲や飛行船の砲台などを使ってドッグファイトや銃撃戦を繰り広げていく。
ストーリーは全編フルボイス、日本語音声(重要)で進行します。
グラフィックは流石に綺麗で効果音も当時の飛行機らしさを良く再現しています。
ストーリーモードは一本道のシナリオ制ではなく、イベントが起こる場所まで移動して実行するまで次に進みません。(連続で進む場所も有り))
なのでその合間にマップの中に隠されているシークレットを探したり空族らしく他の飛行船から金品を略奪したりすることが可能です。
ミッションの内容は主に敵の殲滅や物品の奪還、指定物の護衛など。
ミッションを進めるごとにストーリーが進み、ある程度進むと新たな場所へ移動します。
ストーリー中で敵の飛行機などを手に入れられることも。

マルチプレイはLiveを使っての16人までの対戦が可能。
ダウンロードコンテンツも豊富。

感想
とにかく操作が単純。
大抵他のフライト物だと天地が分からなくなったり事前にロックオンが必要だったり
減速しすぎると落ちたり接触で即ゲームオーバーだったりするのですがクリムゾンスカイではそのようなことがありません。
ようやくミッション半分超したところで地面接触ゲームオーバー!とかが無いのでその点でストレスが溜まることがありません。
また敢えて一般的な現代兵器を扱わずレトロな感じの世界観を用いることで結構新鮮な感じがします。
機銃がメインなだけに遠距離からひたすらミサイルを撃ち合う(&避け合う)ことにもならず、
大型の飛行船相手に近距離戦を挑めたりと他のゲームには無いようなシチュエーションが結構あります。
ただ、ミッションの数々はボリュームがあるのはいいのですが少しマンネリ気味かも。
例えミッションの種類(船を守れ!とか荷物を奪取しろ!とか)が多くても内容が
結局全て敵殲滅(荷物回収したら敵全滅、とか)、ということが多く、進むにつれて新鮮味が欠けてきます。
また敵殲滅に関しても連続で加速できる時間に制限があり、ミサイルなどのサブウェポンの弾数が制限されているので
遠距離からでも届く機銃を主に使うわけですが機銃の弾速が遅く、常に敵の移動先を読みながらの予測射撃の繰り返しになりがちです。
地上の砲台などに乗っても同じで常に動く敵の先を読む的当てをやっている感じも。
武器の種類が各機体機銃+1種類しか無いのも単調な戦闘に拍車をかけています。
また、接触によるゲームオーバーが無く、しかも多くのミッションで戦闘中に機体のダメージの回復が出来るために緊張感が余りありません。
あと個人的にはフライトゲームには付き物のコックピット視点が無いのもマイナスです。
ところで妙にゲームバランスとか計器類とかがメックアサルトに似ているのは同じ開発スタジオが関わってるからでしょうか。

マルチプレイは流石に10人を超える対戦だと常に狙い狙われの状態が続き忙しくなります。
他人が戦ってる所にミサイル撃ちこんでみた対空砲に乗ろうとしているところを攻撃したりとストーリーモードには無い攻防が繰り広げられます。
機体の種類も多く、ダウンロードコンテンツでさらに増やせるので多人数だとかなり派手な空戦になります。
対戦のルールも多く用意され、このままいけばさらにコンテンツは増えそうなので長く遊べるのではないでしょうか。

まとめ
現代風の空戦を期待すると肩透かし食らうことになるかも。
機関銃メインなので豊富な対地兵器とか旋回でミサイル避けるとかにロマンを感じる人には向きません。
ゲーム自体の質は高いのでフライト物に興味はあるけど最近のは難しそうで…と思ってる人には最適です。
ただ、オフラインは単調になりがちなのでオンラインがメインになると思います。
16人でのドッグファイトはなかなか迫力があるのでLiveでの多人数プレイゲームを探している方は是非。


戻る