ホリパッドEXターボレビュー
書いてる人:マニワイタ
書いた日:2006年3月9日
写真追加:2006年3月10日


Xbox360には発売当時からワイヤレスコントローラーとワイヤードコントローラーの二種類が合ったわけですが
それに加えて連射機能を搭載した「ホリパッドEXターボ」が発売されました。(2月24日)
一応全部手元に有るので適当に調べたり比べたりしてみたいと思ったり思わなかったり。

※書いてる時点ではこのパッドの使用時間は5時間ぐらいです。

とりあえず重量。

純正ワイヤードが約230gに対してホリパッドは250g超。
同じ重さだと思って持ってみると違和感を感じるレベルです。
ワイヤレス+バッテリーパックが約280gなのでワイヤレスとワイヤードの中間ぐらいでしょうか。

コードは見た目は殆ど純正もホリパッドも同じですが若干の違いは見受けられます。
コードの付け根とかUSB端子とか。
色は純正が緑っぽい灰色、ホリパッドは黒に近い灰色となってます。
クイックリリースコネクタは共に統一規格なので交換可能。
ホリパッドは何故かクイックリリース部分からUSBまでの長さが純正より1センチぐらい長いので
純正が後1センチ長ければ!と思ってる人は交換しましょう。

↑交換した状態。先端が白いのがホリパッド用クイックリリースコネクタ。

そろそろホリパッドの性能について。
ボタンは若干膨らみがある純正とは違い、完全にフラットな仕上がり。
純正ボタンの押し心地を「ポチ」だとするとこっちは「カチ」。固めです。
音が結構うるさいので連射には向きません。連射機能有るので連射しないと思いますけど。
フラットな上に厚みが有る?ので指を擦るようにスライドさせると痛いです。
ボタンの位置は純正より若干下。Yボタンとかは押しやすくなってます。
ボタンとボタン穴のサイズがピッタリではないためかボタンが若干ふらふらします。
なお、自分が思うホリパッドの最大の欠点もこのボタンに。
ボタンが厚いためか軽く押すと反応してくれないことが頻繁にあります。
ボタン圧の高い人なら問題ないかもしれませんが自分の場合押しなおす場合がかなりあるので使いづらいです。
XボタンとYボタンは普通に押せるのですが決定によく使うAボタンが良くスカるので決定し損ねて結構ストレス。
強めに押せば何とかなるのでゲーム中とかならさほど問題ないかもしれませんが。

↑大体同じ位置においての比較。ボタンの位置が若干下がっているのが分かる。

スタート/バックボタンは妙に大きく、かつ厚みを持ち膨らんでいます。
押しやすいといえば押しやすいですが無駄に大きい気も。
純正と違い、凹凸がないのでスタートボタン多用するゲームしてたらスタートボタンに手垢が、って事は無いかと。
Xboxガイドボタンは若干浅くなってます。
ちなみに白いボタンに立体シール貼ってあるだけなので光りません。安っぽい。
周りのリングライトは光りますがこれは純正と大差なし。輪が切れてることぐらい。

LRボタンは純正のクリック感のあるボタンとは違い、妙にスカスカするボタンに。
性能的には問題ないとは思いますがカチカチしないので不安になります。
また、純正LRボタンは何処を押しても反応するのですが、ホリパッドは内側を押し込むことが出来ないので決まって外側を押すことになります。
(一応PCで確認してみると内側も押されてることになってはいるのですが通常使用には向かないような)
コントローラー本体の形の違いから内側をピンポイントで押すよりも普通に押したほうが使いやすいので問題はないとは思うので
カチカチしないこと自体に違和感がなければそこそこの使いやすさです。アナログ感はありますが対応ゲームが無いので調査できず。
トリガーはボタンとは違い、純正と形状こそは同じなのですが、押し込める長さが大分短くなっています。
トリガー自体の高さは同じなのですが、純正コントローラーのトリガ周りが斜めに下がっているのに対し、
ホリパッドはトリガー周囲が平らなのでほぼ水平までしか押し込めなくなっています。
トリガーの遊び部分の長さは純正と同じぐらい(多分)なのでちょっとトリガーコントロールしづらそうに思えますが、
実際に使ってみるとそれほど違和感はありません。
むしろ軽い力で最大まで引けるのでゲームによってはこっちの方が楽かもしれません。
(アクセル踏んでる気分的には純正の方が“それっぽい”ですが)
これはトリガーだけのお陰ではないのですが、全体的に上部が平らになったお陰か
「人差し指でLRボタン、中指でトリガー」は純正よりかなり楽に配置出来るようになってます。
…使う用途ないんですけど。アーマードコアが出れば使いやすいかも。

↑比較。平らなので押し込める余地があまり無い。

スティックは純正より長め。形状は同じです。
純正だと1円玉を2枚しか挟めませんがホリパッドは3枚まで大丈夫。
ちなみに他に3枚挟めるスティックはPS2のデュアルショックとか。
長さは左右共に同じです。可動範囲は純正より保護部分が少ないので広め?
気になった点は右スティックは大きめなグリップと長いスティックが相まって純正よりかなり遠くなってます。
純正だと右指親指第一間接辺りでグリグリできるのですがホリパッドだと指先じゃないと届きません。(中指もグリップにかけてる場合)
中指でトリガーを使う場合は問題無さそうです。

↑長さ比較。ボタンの厚さも結構あります。

一番の目玉の十字キーですが見た目どおり前を押したのに上になったり等の誤爆はしづらくなってます。
表面もザラザラしているため純正よりは触り心地が良いです。
ただ、純正同様スティックより奥に有るのでPS2とは違い指先での操作になり、これについては変更点なし。
十字キーがマシになったのは確かですが、相変わらず中途半端な感じのは拭い切れません。

全体のバランス、デザインではグリップが後ろに飛び出すPS2コントローラーっぽい感じになってます。
というか背面の斜面がデュアルショックそっくり。
グリップの角度が急なのとトリガー部分の突起が大きめなのでその間の谷部分が狭く、中指〜小指でグリップすると狭苦しく感じます。
これは上に挙げたLRボタンやらトリガなんかも合わせて考えると
「人差し指でLRボタン、中指でトリガー」を考えてのデザインなのかもしれません。
実際に中指トリガーで持つと純正よりも遥かに持ちやすいです。
人差し指トリガーだと純正コントローラーの方が快適ですが。

↑裏から。グリップの凹み具合はもう一個上の写真の方が分かりやすいかも。

で、機能面での売りの「連射機能」について。
これは3段階で調整可能。無し/秒速13回/秒速26回の速度調整。
全ての速度はいわゆる「ホールド」で、押している時のみ連射されます(連射しっぱなしは不可)
使用できるボタンはABXYのみ。トリガーやLRボタン、スタート/バックは非対応。
正直なところ使う要素が見当たりません。
適当に思い立ったところだとプロジェクトゴッサム3でYボタンを1段階連打にすると(2段階だと速すぎ)
背後視点と前方視点が超高速で入れ替わって同時に両方を把握できるようになります。気持ち悪くなりますけども。
格闘ゲームで最速でパンチさせて割り込めるか調べたりするのには使えそうですがオートがないので二人がかり、若しくは足を使う必要が。
ボタンコンフィグが有るゲームならともかくABXYだけとなるとただでさえ使わない連射機能がさらに使えなく…
トリガーが対応さえ出来ればHALOでのハンドガン連射などで使えそうなのですが。

純正ワイヤードコントローラーと同じくPCでの使用も可能。
ネットに繋がってるPCに接続すれば勝手にドライバも落としてくれます。
ただ、純正ドライバはLRトリガ同時押しできなかったりと使いづらいのでこちらのドライバを使った方が便利です。(コレだけだとホリパッドは未対応かも)
2chスレッドも見ておくといいかもしれません。

ネジは通常の+ネジ。
純正は何故か360になってから特殊ネジになって開け辛くなったので分解するならこっちの方が多分楽だと思います。
需要があればあけた写真も取れないことはないですが…

総評
デュアルショックに近づいた360パッド、という評価が一番シックリ来るかも。
最初は「全く使う理由が見つからない」かとも思ったのですが、コレ書いてる内にボタントリガ両用ゲームには最適な気もしてきました。
別に360専用と考えずにPCでも使うとなればLRボタンとトリガが同時に使える&使いやすいというのは大きな利点かも。
中指トリガを前提として考えるとレバーの長さもLRボタンの仕様も納得がいきます。
連射機能は極めて中途半端。
なお旧Xboxでも一部問題になってたのですが、XboxLive上で連射機能を使うとデータ処理量が大きくなってラグが生じたりするようです。
それを利用して意図的にラグらせる非常識な方も居たそうなので特に対戦格闘ゲームでは使うのを避けた方が無難です。

純正ワイヤードコントローラーと比べると若干クセの有るパッドですが、2個目として購入してみるのには悪くないと思います。
ただ、握りが気に入らない場合はかなり悲惨かも。ボタンの押しづらさはゲームによっては致命的なので注意。
格闘ゲーム用として買うとなると微妙です。スティック買った方が…

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