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なぜか今、360で縦スクロールシューティングが熱い!
というわけモニターアームページを仮設。
なお正式名称が「モニターアーム」なのか「ディスプレイアーム」なのか分からないので
とりあえずモニターアームと呼びます。意味は一緒です。

画像比較
ここではXboxLiveArcadeの縦シューティング、トリガーハートエグゼリカを用いて検証を行います。
(エグゼリカ以外も大体同じ感じになります)
クリックで拡大。
画質にバラツキがありますがこの場合は画面割合が問題であって画質はどうでもいいのでスルーしてください。
4:3 横
↑画面比率4:3(通常の映像) ノーマルモード 
4:3 縦
↑4:3 縦画面モード
16:9 横
画面比率16:9(ワイドモニタ) ノーマルモード
16:9 縦
16:9 縦画面モード

何が言いたいのか
写真を見ていただければ分かると思うのですが、ノーマル状態での画面の無駄なスペースが酷いことになっています。
特にワイドの無駄っぷりは凄いことに。画面の3分の1程度しか使えていません。
なぜこんなことになるのか?と言うと元のアーケード版の縦シューティングの殆どが
「3:4」の比率、つまり4:3の普通のモニターを縦にして置いた状態(縦と横の比率が逆)の画面サイズを使用している為です。
元が縦長な画面であるため横に長い普通のテレビやモニターでは縦の長さがネックでテレビ本来のサイズを活かせないのです。
そして通常のモニターよりさらに横に長いワイドモニターの場合、その差はより顕著に現れてしまう(無駄が増える)というというわけです。

360のゲームで遊ぶ場合、基本的に同じ画面サイズならワイドモニターの方が
描画範囲が広くて有利だったのですが(多くの360ゲームは通常モニターだと上下に黒枠が出て強制ワイドモードになるため)
縦シューティングゲームを遊ぶ場合だけは非常に不便になってしまうのです。

そこでモニターに回転を加える
ノーマルモードでは4:3のモニターも、16:9のワイドモニターも横に枠が表示されてしまい画面のサイズを活かしきれません。
しかしながら幸い、Xbox360にはVGA HDAVケーブルという優れたオプションが存在します。
PC用のモニターにXbox360のゲームを映すケーブルですが通常のテレビと違い、
PC用モニターは軽量であるため「空中で傾けて固定する」という手段で画面比率を変更することができます。

そこで登場するのが画面を物理的に傾ける「モニターアーム」です。
(画面をソフトウェアの処理的に傾けるのはゲームのオプションで対応しています)
モニターアームとは文字通りPC用液晶画面を支える腕のようなパーツ。
大半の製品には高さ調節機能や奥行き調節機能、そして今回のメインの画面回転機能が搭載されています。
このモニターアームの画面回転機能を使い、物理的にモニターを傾けて画面比率をアーケードに近くすることができるのです。

4:3、つまり通常のモニターの場合は縦配列にすることによって
全画面表示となりモニターが小さくても十分な迫力と明細さが得られます。
16:9のワイドモニタでも上下に有る程度黒い帯が付いてしまいますが視認性はかなり向上します。
ゲームセンターの筐体の多くは29インチ程度ですがモニターが19インチ程度あれば十分にアーケードっぽさは堪能できると思います。

arm01.jpg(48017 byte)
こんな感じの横画面を

arm02.jpg(50252 byte)
物理的に立ててしまう!(写真はVGA HD AVケーブルではなく、PV4による擬似ワイドなので本来ならこんなに黒枠出て来ません。)

縦配置のメリット・デメリット
縦配置をする事で縦シューティングをプレイしやすくする、という目標は達せられますが
・モニタ縦置きモードの無いゲームをプレイする場合
・Xbox360ガイドボタンを押した後の操作
などは従来の配置を基本としているため非常に操作しづらくなります。
モニターアームを使用すればワンタッチで回転させられるためあまり気になりませんが、
それ以外の固定方法だとかなり面倒なことになるかもしれません。

アームの種類
主に固定方法でタイプが分かれるようです。

・クランプ型
机などの角に挟み込むタイプ。
比較的設置しやすい。
主流なので一番手に入れやすい。

・スタンド型
従来のモニタスタンドにポールをつけたようなタイプ。
あまり見かけない。
画面回転に最初から対応しているPCモニタも似たような感じ。

・グロメット型
机に穴を開け、そこに金具を通して机の上と下で挟み込むタイプ。
机の角以外でも設置できる利点があるものの、クランプ型ほど汎用性は無いかも。

・壁面型
壁に直接、もしくは壁から腕を伸ばしそこに固定するタイプ。
強度のある壁、及び壁に穴をあけられる環境が必須。
壁面のソケットにテレビをはめ込むタイプだと回転は無理っぽい

・クリップ型
主に鉄製のポールに挟み込むタイプ。
机が不要でメタルラックにPCを設置している場合などには便利そう。

製品について
正直モニターアームは「高い」です。
1万円〜2万円の物が主流みたいですがモニター自体は20インチワイドで2万円程度なのでそれを考えると…
自分の知る限りで回転機能が付いて、19インチモニタに対応して一番価格が安いのは
ドスパラの店舗で扱ってることが有る「LONG MAX社 LCD MONITOR ARM LMA-03 S(B)」。
現在MITSUBISHI RDT194LM&BenQ G2400Wとセットで使用中です。机はLOAS RQF-1160SM パソコンデスク(アマゾン)。
ちなみにこのアームを自分が買ったときは1680円でした。この機種だけやたらと安いです。

LMA-03の特徴
・3.5cmから40センチの高さで調節が可能
・10kgまでの液晶モニターに対応(モニタのインチ数については記載無し。19インチ4:3・24インチワイドでは大丈夫でした。)
・VESA規格に対応(75mm×75mm及び100mm×100mm四方)
・クランプは6センチまでの厚さに対応
・高さの調節、及び画面の回転、上下の傾きが変更可能(回転以外は工具が必要で手間は掛かる)
・普通のモニターアームについているような奥行きの変更は一切不可
・机に挟み込むタイプなので机が必要。クランプで挟める必要アリ。
・最高高度でモニタを固定した時のモニタ下部のスペースは39センチ程度。サイズ的に26インチワイドくらいまでなら大丈夫そう。

g2400w.jpg(73032 byte)
24インチも大丈夫でした。重さも一応アームの限界範囲内。
ただ、19インチの時と比べて「おじぎ」しやすくなった感じも。
※べつにお辞儀するようなら下に何か挟めば安定はします。
※スペース的な無駄はあるものの、縦シュー用途としての目的は達せるので24インチワイトも可と言えるのではないかと。

arm07.jpg(55124 byte)
箱。ググってもメーカーページが出てこない程度の知名度。

arm08.jpg(42932 byte)
箱に書いてある使い方解説。
取扱説明書は付属していないのでコレを見て設置しましょう。

arm00.jpg(24254 byte)
付属の工具。これとネジ4つ(モニタ固定用)が付いてきます。取説とかは無い。
ドライバーとレンチがくっついた優れもの…?
この工具は設置時以外にも角度を変更したりする際に毎回必要になるので無くさないように。

arm03.jpg(42424 byte)
後ろから見た図。部品も少なく、安っぽい。
でもこのシンプルさのお陰で耐久性とかは良さそう。

arm04.jpg(37493 byte)
モニタ固定部、横から。
付属の工具を使ってモニタの上下角や高さを調整できます。
回転だけは工具不要。
VESA規格に対応したモニタ(モニタの裏側に4つのネジ穴が付いているもの)に対応しています。
ネジ穴の付いていないメーカー製液晶モニタとかには使えません。

arm05.jpg(37608 byte)
クランプ部。
写真では押さえるための輪が若干はみ出てしまっています。
机の補強金具があるせいで完全に押し込めていないためです。別に支障はありませんが。
こだわるなら小さいサイズの輪を用意することで安定性が増すかもしれません。

arm06.jpg(35218 byte)
クランプ部、上から。
ここに4つネジがあるのでこの部分を外せば回すこともできるのではないでしょうか。(未トライ)
でもモニタ固定部自体を回転させられるので別段使う必要はないのではないかと。
むしろクランプを外し、地面にネジ穴作って固定する用途に使えそうです。
相当の強度の机と、相当の深さのネジ穴が必要になりそうですが。
※追記。このネジは下に貫通しているため、机に強く締め付けると机のネジに接している部分が削れます。
 何か下に敷いたほうが良いかも。(自分はハンカチ敷いてます。滑り止めシートとかの方がいいと思う)


机が必須、机の角にしか設置できない、手前に引き寄せられない、などの欠点も多数ありますが
とりあえずディスプレイを回転させたい!という用途だけに使うなら一番安上がりな方法だと思います。
ドスパラにこれ以外にも安いモニターアームがあったのでそれも可かも。
他に安そうなのだと
LMA-01 LCDモニターアーム
LMA-02 LCDモニターアーム
とか
ツクモのアーム特集
とか
サンキョーのアーム
とか。
凄腕シリーズ
とか。
上海問屋のモニターアーム アマゾンでも買えます
とか。
その他モニターアームの使用例などは
Monitor/モニターアーム-usyWiki- が詳しい。

注意とか
ゲーム側でも注意は出ますが横置きに対応していないテレビやアームを取り付けずにPCモニターを横置きするのは止めたほうが良さそうです。
どうしても机の事情やモニタの事情でモニタを傾けられない、という場合は安い液晶モニタを購入し、
棚などにモニターを横にしたまま吊るして縦シューティング専用画面にする…というのもアリかもしれません。

今回の記事で使用したLONG MAX LMA-03B はドスパラ店舗でしか見たことが無いのでもしかすると結構レアなものなのかもしれません。
見かけたら確保しとくといいかも。

このページの写真はXboxLiveArcadeソフト「トリガーハートエグゼリカ」を使用しています。
このゲームは左右±90度のモニター回転に対応していますが、全ての縦シューティングゲームが対応しているとも限らないので
各ゲームごとに情報をチェックしてください。
現時点で管理人が確認しているのはエグザエリカ・斑鳩・ライデンACESのみです。式神3とかは不明。

モニタのフチはあまり強度が無いので回転させたりするときは強く持たないほうが良さそうです。

ギリギリの条件(例えば上のドスパラアームに24インチモニタとか)で使うと少しの衝撃でモニタが垂れ下がってくる恐れがあります。
管理人の経験だと震度4、震度5の地震ででグニャっと傾きました。
アームを信用しすぎず、あまり大切なものなどはモニタの下に置かない方が無難です。