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Xbox360と言えばホームシアターであり、広いリビングにデカイテレビ(可能ならプロジェクター)とサラウンドスピーカーを置いて
大画面かつ大音量で迫力のあるゲームをソファにでも座ってくつろぎながらエンジョイするのが理想的です。
が。
この狭い日本の住宅事情(と財布の中身)を考慮するとこのような理想的環境を断念せざるを得なくなることも有り得ます。
そこで可能な限り場所を取らずに、かつ割と安上がりにホームシアターっぽいものを楽しむ!
そして狭いなら狭いことを生かした機能的スペースを創り上げる!
そんなことを目指したり、リビングを迫害されるうちに勝手に出来上がったりするのが
「デスクトップ上にホームシアターシステムを構築する」デスクトップシアターです。
(一般的にデスクトップシアターと言うと机用2chスピーカーの事や、デスクトップで映画を見ることを指したりするようですが
この場合はモニタ・サラウンド・PC・ゲーム機を含めたシステム全体を指します。)

※なお、この記事を書く・環境を構築するに当たってils geometrationさんの「デスクトップシアター入門」を相当参考にさせていただいています。

ils geometration:理想的なデスクトップシアター環境を導入されています。Text→デスクトップシアター入門


まずは我が家の環境です。 desktop01.jpg(46386 byte)

写真。我が家の第二環境。超省スペース型デスクトップシアター。
幅48センチ、奥行き50センチ(PCが出っ張ってるので。無ければ45)、高さ100センチ。
後ろのスピーカー・イスを含めた奥行きは170センチ。
リビングに設置するのよりも遥かに省スペースです。
これだけ省スペースなら一部屋に3,4セットぐらい設置しても問題なし!(別の意味で問題あり)

テレビ台
年代・ブランド・価格不明なテレビ台。
別に有る程度の強度とサイズ(主に高さ)が有れば何でもいいです。机とか。
中身は左からTSS-1のアンプ、Xbox360、パソコン。
TSS-1はXbox、パソコンの両方の音を担当しています。
写真ではXbox360が縦置きですが、場所が取れるのであれば横置きにしておいたほうが何かと安心かも。
通気性は確保しておいたほうがそれぞれの機械の為になるでしょう。この環境はちょっとスペースがキツイ。
TSS-1のアンプと360が近すぎるとノイズのが発生したりするのでアンプは出来るだけ他と近づけないほうが良いかも。

モニター台
ドスパラで買ったWooden MultiFunction Stand(そのまま)。3000円くらい?
机の場合は必要ないと思いますが、テレビ台の上だとスペースが厳しいのでキーボードのスペース確保に。
モニターの高さが頭の位置と大きくずれるときっと使いづらいのでこういった台で調整するといいかもしれません。
モニタ用アームでもいいかも。

モニター
Acer AL1916W(価格:2万円前後)
ごく普通の19インチワイドモニター。別にこの機種じゃないといけないというわけではないです。
この機種はワンボタンでPCとゲームとを切り替えできない(両方の電源をつけてPCをスタンバイにすれば自動に切り替わる)ので切り換えは若干不便。
機能的・性能的に不満が無いわけではないですが、とにかく安いので気にしません。
視聴距離が50センチ程なのでサイズは19インチで十分です。通常は32インチ液晶を1.5メートルくらい離れて見てますが迫力は劣りません。
この視聴距離だと30インチは逆につらいと思いますが、もう少し大きくても悪くないかも。

スピーカー
TSS-1のフロントスピーカーとセンタースピーカー。
TSSシリーズはスピーカーが極端に小さいのでデスクトップシアターに最適です。
付属の台でスピーカーの角度調節も出来るのでこんな背の低い台でも安心。
ASP-2070はノイズが出るのでこのようなスピーカーと視聴者との距離が近い環境には向かなさそうです。
ちなみに、こんなに間隔が狭くても一応サラウンド感は感じられます。
ベストとは言いがたいでしょうけども。
サラウンドスピーカー(後ろ用スピーカー)は写真がありませんが視聴距離の約30センチ後ろに置いたり吊るしたり。
片方は壁にワイヤーネットを設置し、そこにラックを掛けてその上に。もう片方は別の机の上に直置き。
これまた酷い設置方法ですが、サラウンド感は悪くありません。ありあわせの環境を利用して組み上げるのもまた楽しい。
高いサラウンド効果を望むのであればスタンドを用意するのが手っ取り早いと思います。
サブウーファーはテキトーに地面にでも置いておけばいいと思います。重低音を捨てても良い、って方は無くてもいいです。

アンプ
TSS-1のアンプ。TSS-1は2002年当時2万5千円程度。
Xbox360は角型光デジタルケーブルで接続し、パソコンはアナログで接続しています。
2つの機材のオーディオを1つにまとめているのでスピーカーのスペース的に別々に管理するよりちょっと有利。
なので使い分ける際はXboxならアンプのモードをデジタルモード、パソコンは2ch(若しくは4ch)モードに切り替えるだけ。
音量の調整やヘッドホン端子が共通なので調整が楽です。ヘッドホンも1つで面倒な付け替え不要。
ただ、普通にPCにスピーカーを繋げるのと比べて電源のON/OFFが面倒だったり、待機電力がちょっと気になったりはします。
写真の例だとXbox360とパソコンしか接続していませんが、これ以上機材が増えるとTSS-1の貧弱な入力では厳しくなってきます。
入力の豊富な機種を選ぶか、セレクタなどを併用するしかありません。

Xbox360
超便利な接続ケーブル、VGA HDAVケーブルのお陰でテレビに繋ぐのと大差なくPCモニタと接続できます。
安定性・ディスクの取り出しやすさなどからできれば横置き推奨です。

パソコン
ミドルタワーなパソコン。
デュアルディスプレイ(モニタを2つ接続する)環境を用意をすればゲームとの同時使用も可能に。
無くても切り替えながら使えばそこそこ便利です。

ヘッドホン
環境ゆえ、せっかくデスクトップシアターを構築しても、音量を控えなければならないケースが出てくる可能性も有ります。
そんなときの為にとりあえずヘッドホンが一つあると便利です。
上を見るときりが無いのでテキトーな値段の(最低でも1000円以上がオススメですが)、十分にケーブル丈の足りるものがあれば十分です。
ちなみに自分はヘッドホンを使ってる時間の方が長いです。壁とドアが非常に薄いので。スピーカーは昼間用。
TSS-1のスピーカーの音質がイマイチなのでゲームにしか使わないってのもありますが。

長所
現時点でのこの環境の長所
・省スペース
散々書いていますが、場所を取りません。部屋の隅にでも設置可能です。
・ローコスト
普通に大型テレビを買うより10万円ぐらい安いです。(メイン環境のユニデン32型ワイドが当時13万円→これなら2万円)
・利便性の高さ、気軽さ
ゲームがしたくなったら電源を入れるだけ。いちいちテレビのある部屋へ移動したり、オーディオをセットしなおす必要がありません。
・サラウンドの容易さ
広い空間でスピーカーの配置をいじくりまわすよりも効果的な配置を見つけやすい気がします。
また、音量も小さめで済むので機材や耳に優しいかも。
・機材の使いまわしが出来る
アンプの使いまわしが容易なのでパソコンでDVDを見たり、ゲームをしたりする際にもサラウンドを活用できます。
また、Xbox360のコントローラーをPCに流用したり、360に戻したりするのも非常に簡単です。

欠点
現時点でのこの環境の欠点。
・拡張性の低さ
ベースとなるテレビ台の限界。横幅リミッターを外して棚を造れば即解決
・モニタ拡張性の低さ
モニタ台の面積の狭さと不安定さ(ずらすと転ぶ)からデュアルモニタは不可能。
オフィス机程度の面積が有ればデュアモニタ化も可能です。
・多人数に向かない
友達呼んで4人対戦、とかするには向きません。向かないだけで出来なくはないですが。
スピーカーの間隔が狭いため、一人で無い場合サラウンド感が相当失われます。
・ダサイ
浮きまくってるモニタ台、思いっきり白いパソコン…
モニタ台はさっさと代用品探したい。


現環境は省スペースを最優先しているので、素直に机を使ったほうが統一感なんかも出て良いと思われます。
こんな狭さでもホームシアターを堪能できるんだ!ということさえ伝われば…。
Xbox360以外のゲーム機ではこうまで簡単には行きませんが、とりあえずXbox360だけを接続するだけであれば非常にお手軽です。
現在パソコンを使用している環境や、お部屋のちょっと空いてるスペースなどに導入されてみてはいかがでしょうか。