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Victor ヘッドホンサラウンドアダプター SU-DH1関連
※最初の方はフリと使い方です。感想は後ろの方。

はじめに
サラウンド環境でのゲームを楽しむためにはサラウンド出力を備えたホームシアターセットのような機材が必要です。
ただ、様々な理由で機材を用意することが出来ない場合も想定されます。
設置場所がない、夜間に騒音で迷惑をかけたくない、などなど。
そんな人のために最近流行りつつあるのがサラウンドヘッドホン
騒音が出づらく、深夜でも十分な音量で楽しめるのがサラウンドヘッドホンの特徴です。
ただ、市販されているサラウンドヘッドホンにも欠点はあり

・高い(2〜4万円くらいが売れ筋みたいです)
・ワイヤレスの物が多い(充電の必要やヘッドホン重量の増加、音飛びなどのデメリット)
・結局室内専用ならホームシアター構築したほうが満足度高そう
・サラウンド的コストパフォーマンスがイマイチ良くないらしい(サラウンド感が同価格帯スピーカーよりも劣る)
・ヘッドホン付きであることが多いのでヘッドホンが増える。手持ちに高性能ヘッドホンが有る場合は無駄になる。

などが取り上げられます。
「サラウンド感がスピーカーより劣る」のはヘッドホンの宿命とはいえ、値段も値段なのでスピーカーセットより手を出しづらい面があります。
特に既にホームシアターを持っている方(自分含む)はサラウンド感が劣る事が確定しているサラウンドヘッドホンまでいちいち用意するのも…という気分だと思います。

そこで出てくるのがVictor ヘッドホンサラウンドアダプターSU-DH1(アマゾン)
この機種の特徴は
・サラウンドヘッドホンとしての機能が十分に備わっている
・アナログ入力とデジタル入力をそれぞれ1つ搭載(同時使用は不可能)
・比較的安い
・非常に小型かつ軽量であり、また電池で動くのでポータブル用途としても使用可能
・余計なヘッドホンが付いてこない。
・一応ヘッドホンアンプ的な使い方も出来なくは無い
という感じ。
「サラウンドヘッドホンとしての機能」というのは対応フォーマットの幅の広さを示します。
多チャンネル録音された音声をステレオヘッドホンでサラウンド感を持たせて再生するドルビーヘッドホンを搭載。
ステレオ音声を5.1chにデコードするドルビープロロジック2、Xbox360でも使われているドルビーデジタル、地上波デジタル放送で使われるAACなど
一通りのサラウンド用途に対応しています。
値段は2007年11月の時点で9000円程度。2009年1月時点では8000円程度の店が多い感じ?
AACにまで対応しているサラウンドヘッドホン関連商品の中では最安なはず。(ヘッドホン付いてないから、ってのも有りますが)
サイズは非常に小さく完全にポータブル用途向け、といった感じですがなかなか室内での使用にも耐える性能。
余計なヘッドホンが付いてこないというのはコスト的に有利な上に、多くの人は既に何らかのイヤホンや
ヘッドホンを持っていると思われるのでむしろ利点として考慮。
ヘッドホン+サラウンドアンプのセットのヘッドホンが同価格の単品ヘッドホンより音質が良い、
という話を聞いたことが無いので多分音質的にも有利なんじゃないかと。
用途に合わせてヘッドホンを使い分けられるのも利点です。
音量調整ができたり、デジタル・アナログ両方の入力があったりで一応一般的なヘッドホンアンプの代用品としても使えそうな感じです。
ただ、音質的な評判は決して良いわけではなく、ヘッドホンを直で繋ぐとノイズまみれになるテレビとか
そういう劣悪な環境では音質向上に繋がるかもしれませんがそれ以外の場合では音質は良くならないと考えたほうが良さそうです。
一応ユニデン32型テレビに繋いだ場合はノイズが軽減されましたが音質的には変化ないです。

写真

外観。シンプルかつコンパクトです。
見づらいですが右下に音量ダイヤルがあります。安っぽいです。

裏側。アナログ入力用ケーブルは本体に付属していますが見ての通り非常に短いです。
使用するのであれば延長ケーブルが必要になるかもしれません。(360で使う場合は不要)

左側面。電源スイッチとACアダプタ接続端子。
見ての通り電源がスライド式であるため使用時には毎回手動で電源を切り替える必要が有ります。(付け放しは別として)
なので手の届きやすい場所に設置した方が良いでしょう。
ACアダプタは別売り。無い場合は単三電池2本でもOK。

右側面。
左からアッテネータースイッチ(音量簡易切り替えのようなもの)、デジタル端子入力、ヘッドホン入力。
アッテネータースイッチは接続した機器(Xbox360とか)からの音が小さすぎれば操作しますがそれ以外は固定-8dB固定で大丈夫です。
ヘッドホン入力は3.5mmステレオミニプラグ用。6.3mmの標準ステレオプラグを使用する場合は変換が必要になります。
デジタル端子入力は光ミニプラグ用。Xbox360は光角型プラグ端子なので普通角型同士の光ケーブルだと接続できません。
そのため

こんな感じで一方が角型、一方がミニなケーブルが必要になります。
写真はSONY POC 10AP
角-角、ミニ-ミニ、角‐ミニと3通りに使える便利そうなケーブルですが、高いので
サンワサプライ 光デジタルオーディオケーブル DK-CA2-20(アマゾン)
SANWA SUPPLY KM-HA12-20 光デジタルオーディオケーブル(アマゾン)
とかでいいと思います。デジタルならケーブルの質も大して問題にならないでしょうし。

左から3.5mmステレオミニプラグ、光ミニプラグ、光角型プラグ。
これらが揃うように準備しましょう。

Xbox360での使い方
基本的にはホームシアターセットの時と同じです。
1:Xbox360と接続する
Xbox360の各種AVケーブル(コンポジットケーブルを除く)に光角型プラグを挿し、SU-DH1側に光ミニプラグを接続します。
2:ヘッドホン(イヤホン)をSU-DH1に接続する。
このときSU-DH1の音量は低めにしておきましょう。ゲームを開始してから音量を調節します。
3:SU-DH1の電源を入れる

スピーカーの配線や設置が無いので非常に簡単です。
ゲームプレイ後に電源を切り忘れるのを忘れずに…

その他ハードでの使い方
光デジタルケーブルを使わない場合、アナログで繋ぐことになります。
プロロジ2で使うならこの方法でもOKです。光デジタルで繋ぐ方が音質的に望ましいところですが。
その場合は
・SU-DH1のアナログ入力をテレビのイヤホン端子に挿す
・ゲーム機からの赤と白のピンケーブルをステレオミニ端子に変換、さらにメス-メス変換器を噛ませて直接接続
のどちらかでつなぐことになります。
上の場合はそのまんまテレビに繋ぐだけ。
下の場合はVGAケーブルのページで用いた
360vga08.jpg(71029 byte)
こういうアダプタでピンケーブル2本を1本のステレオミニ端子にまとめ、
360vga13.jpg(26539 byte)
こんな変換器でSU-DH1のアナログ入力と接続させます。
それぞれの詳細についてはVGA HD AVケーブルのページを参考にしてください。
なおSU-DH1はデジタルとアナログの入力を同時に接続する事が出来ません。
両方繋いでいるとデジタルが優先されます。できる限りデジタルを使うべきです。
基本的にデジタルで接続可能な機材をアナログで繋いだ場合、サラウンド感に大きな劣化が現れます
(ドルビーデジタル非対応になり、プロロジ2にしか対応できなくなるため)
Xbox360を始め、DVDプレイヤーとかプレステとかも出来ればデジタル接続を使いましょう。

Xbox360での基本的な設定
本体正面のパネルで設定が表示されます。
1:電源ランプを確認
2:本体右下のDOLBY HEADPHONEボタンを押してドルビーヘッドホンをONにする(DH1、DH2、DH3のどれかのランプが点灯している状態にする)
3:Xbox360が起動した時点で「(ドルビーマーク)D」が点灯していることを確認(ドルビーデジタルが使われていることを示す)

ドルビーヘッドホンの3つのモードは取説にもあるように残響具合を示し、数が多いほど残響が多くなります。
好みの問題ですが3だとやりすぎ感があるので1か2でいいと思います。(自分は2以外使ってません)
プロロジックボタンは弄る必要ありません。360は基本的にプロロジ不要です。

プロロジック2での基本的な設定
1:電源ランプを確認
2:DOLBY HEADPHONEボタンでドルビーヘッドホンを設定する(これが点灯していないとプロロジック2ランプが点灯しません)
3:PL2マークが点灯しているか確認。点灯していなければDOLBY PROLOGIC2ボタンを押す。

これでプロロジ2モードになります。ドルビーデジタルに対応しているソースの場合はあえてプロロジ2化する必要はありません。
プロロジ2を使うのは
・PS2等プロロジ2にしか対応していない機材を使用する場合
・ステレオ音楽ソース等で脳内定位(ヘッドホンを使う場合に頭の中で音楽が鳴っている様に感じる症状。人によっては不快らしい)を改善したい場合
くらいだと考えて良いでしょう。基本的にドルビーデジタルに対応しているソースではドルビーデジタルを使った方がいいです。

補足的な説明:ヘッドホンアンプを挟む
ヘッドホンアンプをSU-DH1に接続するメリットとしては
・複数台のヘッドホンを差し替えせずに接続したままにできる(使い分けや複数人での使用に)
・音量調整が容易になる(SU-DH1本体の音量調整はギャングエラーが発生しやすくあまり調整に向かない)
・コードが長くなる・音量調整を手元で行いやすくなる
と言ったところ。
SU-DH1にヘッドホンアンプを挟みたい場合は

Xbox360→(光デジタル)→SU-DH1→(ステレオミニプラグ⇔ステレオプラグ)→ヘッドホンアンプ→ヘッドホン
(5.1ch)→→→→→→→→(5.1ch→2ch)→→→→→→→→→→→→→→→→→(2ch)→→→→→→→(2ch)
というような接続方法になります。
SU-DH1から出力された信号は既にサラウンド化されたステレオ音声なのでヘッドホンアンプを挟んでもサラウンド感は失われません。
順番はこれ以外無いと思いますが、間違えると音が出なくなったりサラウンドが無くなったりするので注意。
SU-DH1の性能的にヘッドホンアンプを挟んでもほとんど音質はよくならないと思われるのでそこらへんはあまり期待しない方がいいでしょう。


で、ここまでが基本事項でコレ以降が使用した感想になります。

実用テスト
とりあえず使用してすぐにある程度テストしてみました。
使用ヘッドホン:SENNHEISER HD650(開放型)、SENNHEISER HD-25-U(密閉型)、Victor HP-D2(密閉型)、Audio Technica ATH-CK32(密閉・カナル)、Phillips SHE-9501 Lプラグ初期型(密閉・カナル)
使用ソフト:エースコンバット6、HALO3
・エースコンバット6
方法:チュートリアルの攻撃訓練でテスト。
敵機を撃墜し、横を抜けて音の移動感を調べる
結果:サラウンドは感じられる。が。ステレオ設定のままとの差が少なく、判別が困難。
オプションのサウンド出力設定をヘッドホンにしておいたためかも。だとすれば普通のステレオヘッドホンでもそこそこの迫力。
ただ、自分が音の周りを移動しただけ、さらに同じ状況を再現するのが困難だったのでテストとしては不適格だったとも。

方法:普通にストーリーモードをプレイ
結果:HD-650を使用。
   相変わらず細かな音の方向性は分からないものの、臨場感の高まり方は非常に良い感じ。
   ゲーム没入補助としての機能はリアル5.1ch並。

・HALO3
方法:フォージモードで空中から爆発物を延々と落下させ、爆発音と飛来する破片の音の方向性を回りながら判断する。
他にもグレネードを一定位置に投げてチーフの向く方向を変えてサラウンドを調べる。
結果:ステレオだと音の方向が左右、及びそれ以外、としか認識できなかったのに対して
ドルビーヘッドホンを使用した場合は前後左右、また右後方や左後方などの角度も把握することが出来た。

ちなみに共通の結果としてドルビーヘッドホンを使うと低音が強調される。爆発音やアフターバーナーなんかが分かりやすい。
DH-1〜DH-3の違いはエースコンバット6ではそこまで感じられないが、HALO3の場合DH-3に設定すると明らかに銃声がおかしくなる。

テストしてみた結果だと
・確実にサラウンド効果は有る。
・音質的にもノーマルステレオよりゲーム向けっぽい。(低音強化が顕著)
・前後の表現は5.1chスピーカーと比べて非常に弱い。また、弱いのもあって有る程度の慣れが要る。
・ただ、慣れれば前後の判別が出来るのがステレオとの大きな違い。ステレオだと前も後ろもほぼ同じ。
・どちらかというと後ろより前が苦手な気がする。視覚とか気分の問題かもしれない。
・左右+前後要素が表現できる分通常ステレオヘッドホンよりは臨場感や迫力は増す。
・ヘッドホンごとのサラウンド性能の差はやはりあるみたい。ただ、どれも有る程度は感じられる。
・サラウンド感はそこまで高くは無いが雰囲気とか空気とかの再現に関しては廉価5.1ch並み。

超適当なランク付け
サラウンド機能における満足感
大満足 5.1ch(音量:大)>>>>ドルビーヘッドホン>>5.1ch(音量:小)>>>ステレオヘッドホン>>>テレビのスピーカー イマイチ
手持ちのヘッドホン/イヤホンの適応度
 HD-650>>SHE 9501≧ATH-CK32≧HD-25>HP-D2 

という感じでした。
「音の広がりの良いヘッドホンの方がサラウンド効果が高い」と聞いていたのですが
やはり話の通り音の広がりに定評の有るHD-650がブッチギリで効果大。
ただ、あまり音の広がりの無いHD‐25やカナル式イヤホンでもそこそこのサラウンド感は体感できました。
なぜかVictor HP-D2だけは微妙に感じたのですが単に他のイヤホンとの音質の差かもしれません。
とりあえず3000円未満のイヤホンでも十分効果は有ったのでコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
評判通りスピーカーでのサラウンドには劣りますが、2つのユニットしか持たないヘッドホンで
コレだけのサラウンド感が出せるのは大したものだと思います。
5.1chは使えるけど音量を相当絞らなければならない、という場合ならドルビーヘッドホンの方が良いかも。

まとめ

Good
・そこそこ安い
・機能十分
・音質悪くない
・ノイズが少ない(環境・ヘッドホンに左右されると思いますが)
・電池で動く
・設定が簡単
・用途の幅広さ
・手持ちのヘッドホンを活かせる
・ポータブル可
・なんだかんだでちゃんとサラウンドしてる
・ヘッドホン独自の閉塞感が有効に働くソフト(リアル系FPSやホラー)もある
・姿勢や体勢による音への影響が少ない(寝そべりながらのプレイでもOK)
・出力を複数もつヘッドホンアンプ等に接続すれば複数での同時使用も可能

Bad
・本体が安っぽい
・入力端子数が少ない(本体サイズを考慮するとこれ以上は無理かも)
・電源スイッチの使いづらさ(リモコン対応が出来れば…)
・電池寿命がメーカー公式で10時間程度(実際はエネループでもう少し持つみたい)
・専用ACアダプタが高い(ゲームボーイポケット〜カラーの充電器等サイズと電圧が同じACアダプタが使えるみたいですが)
・光ケーブルが付属していない。
・他のアンプとの使いまわしが結構面倒(要セレクタ)
・ケーブル、ACアダプタを含めると1万円を超えてちょっと高く感じられる。
・ボリュームを低くするとギャングエラーが発生しやすい(左右の音量が乱れる)
・ドルビーヘッドホン機能を搭載したAVアンプがあれば室内での使用においては不要になる
・形状的にXboxLive用ボイスコミュニケーターとの併用が困難
(ステレオミニプラグとマイクプラグのヘッドセットマイクなら使用可?)

用途
・5.1chスピーカーをガンガン鳴らせない時に
・5.1ch対応しているゲームをこっそりプレイしたい
・5.1chスピーカーは置けないが既にヘッドホンは持っている
・システムリンクしてもちゃんと人数分のサラウンドシステムが欲しい
・手持ちのヘッドホン/イヤホンを有効活用したい
・ヘッドホン特有の脳内で音が鳴る感じをどうしても回避したい(ドルビーヘッドホンモードで空間を演出)
・夜間でも大音量で楽しみたい(難聴注意)
・多人数でこっそりサラウンドしたい(要ヘッドホンアンプor分岐器)
・足音に怯えるような圧迫感が欲しい場合に
・スピーカーの配置がメンドクサイ時に
・スピーカーは設置したものの、寝ながらプレイだと配置に支障が出る時に
・デスクトップなど5.1chスピーカーを設置するには狭い場所で
・周りの音をシャットアウトしながらゲームしたい場合

適したヘッドホン
・基本的に開放型が有利ですが、密閉型でも効果が無いわけではありません。
・長時間装着していて疲れない機種 HD595とかHD650とか。
SE-A1000(アマゾン)が相性良いらしい。1万円台ではコレか。
・ボリュームネジの品質がイマイチなので比較的音量が必要になる=インピーダンスの高いヘッドホンが理想(あくまで理想)
・インピーダンスの高いヘッドホンを探すくらいならヘッドホンアンプ買うほうが楽&安上がりですが
・低音が強調されるので注意
・個人的にはまず装着感、次にサラウンド感、最後に音質で選ぶのが良いかと。装着感が悪いと苦痛なので
・いざとなったら何でもOK。100円イヤホンでも無いよりは…

と、こんな感じ。
コストパフォーマンスの良さと手軽さ、利便性を考えるとなかなか面白い製品だと思います。
サラウンドに興味はあるけどスピーカーはなぁ…という方には最適かも。
逆に5.1chスピーカーもドルビーヘッドホンも両立したい、って人の場合はちゃんとしたAVアンプ買うべきかもしれません。
自分はネタにするためだけに買ったのですがかなりの使用頻度になってます。オススメ。
ヘッドホンが好きな人ならン千円足すだけでいつものヘッドホンにサラウンド機能が付く、と考えるといかに素晴らしいかがわかるかも。

オマケ
ドルビーヘッドホン搭載のDENON DTH-M380とSU-DH1(とPS-W1)、どれがいいのか?

どちらもサラウンド入門機(SU-DH1は少々玄人臭いけど)として人気の高いSU-DH1とM380(M370)。
今のところ自分含めキッチリと聞き比べた人がいないのでどちらの方が音質が良いかは不明です。
予想ではSU-DH1が上回ることはあっても逆は無いと思いますが…
ヘッドホン関連機能に本体価格全部込めたSU-DH1、イヤホン端子はオマケといった扱いを受けやすい(予算をスピーカーに回すため)
ホームシアターセットのM380、という前提で考えれば、ですけども。
特にM380のイヤホン端子に不具合が無ければ恐らく音質に大きな差は無いと思います。
ちなみにその他ドルビーヘッドホンを搭載したスピーカーセットとしてPS-W1(アマゾン)
スピーカーとドルビーヘッドホンの併用が可能なモデルですがこちらは2.1ch(擬似5.1ch)仕様。
拡張性も無いので擬似5.1chとドルビーヘッドホンの併用モデルという感じでM380より機能的にちょっと劣ります。
ヴィクター、デノンと続きこれはパイオニア製でワイヤレスサラウンドヘッドホンの大手であり音質に難があるとは考えづらく、
恐らくPS-W1も音質的にはSU-DH1、M380と大差は無いのではないかと思います。
というわけで音質がどうとして考えた場合で、
お互いのメリットとしては

SU-DH1
・携帯可能
・低消費電力(AC電源使用時。電池でもエネループなら他より安いと思われる)
・小型で置き場に困らない
・安い
DTH-M380
・実際の5.1chサラウンドとドルビーヘッドホンを両立した唯一?のモデル
・豊富な光入力端子(3つ)
PS-W1
・M380よりは安い
・M380よりは場所を取らない(ただし擬似5.1ch)
・光入力2個

と言った感じ。
もし音質に差が無く単一の室内での使用しか想定していないならば併用できるM380が一番便利そうに思えますがこればかりは環境と予算次第。
もちろん音質に差が無い、というのは仮定でしかありませんけども。
結局「使用用途による」としか言いようが無いのでお好みでどうぞ!
(個人的にSU-DH1は場所取らないのでとりあえず買っとくってのも手だと思う)